「老後2,000万円問題をぶっ飛ばせ!」私たちの“心の弱さ”を逆手にとって「老後のお金」を増やす簡単な方法とは (※写真はイメージです/PIXTA)

わが国では長期にわたり経済が停滞し、増税、物価高に加え「年金不安」が囁かれています。少子高齢化が進むことが確実で、公的年金がそれほどあてにできないなか、老後の資金は自分で準備するというのが現実的です。そこで、老後の資金を着実に貯めていくことができる制度である「確定拠出年金」について、税制面にとどまらない様々なメリットを解説します。

国のお墨付き! 資産作りを税制面から応援する「確定拠出年金」とは

そもそも、確定拠出年金とは、どういう制度なのでしょうか。

 

それは、将来の資産作りを税制面から応援してもらえる、法律に基づく国の制度です。

 

一度拠出を始めると、少なくとも60歳まで出せなくなります。出せなくなる代わりに、さまざまな税制面でのメリットが付与されています。

 

私は、確定拠出年金について説明するとき「60歳まで割れない貯金箱ですよ。割れない代わりに、超お得がセットになっている貯金箱なのです」とお伝えしています。

 

60歳まで出せないのだ、というところに注目すると、なんでそんな使い勝手の悪いものを、と思ってしまうかもしれませんが、「60歳まで出せない=60歳まで強制的に貯められる!」と解釈を変えていただくといいでしょう。

 

人間は弱き生き物です。老後に向けてお金を貯めておくぞ! と気合を入れても、すぐに出せるところにあるものは、すぐに使ってしまいます(金融のプロである私も何度も経験があります)。

 

すぐに出せるところにあると、あてにしてしまいますよね。ただ、確定拠出年金のように、60歳まで出せない、となると、そのお金はあてにしなくなります。自分のお金として存在しないような感覚になります。

 

私自身、定期的に自己資産を見直すのですが、確定拠出年金は自分の財布とは別に考えています。確定拠出年金の分は老後に使う分、と割り切りやすいのです。

 

「すぐに出せない」というデメリットは、「確実に残せる、割り切れる(使えないと諦められる)」というメリットにも変わるのです。

 

確定拠出年金を利用されている人からよく聞くのは、

 

「気づいたら、こんなに貯まってた」

 

「やってることすら忘れてた」

 

という声です。

 

毎月毎月、自分で決まった額を貯金するのは、なかなか精神力を要することですが、確定拠出年金という仕組みを活用すれば、やっている感覚もなく、簡単に資産形成を行っていくことができます。

 

加えて、後でご紹介するように税金的なメリットも“最強”です。

 

老後の資産形成において使わないのは本当にもったいないことです。

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    株式会社Financial DC Japan 代表取締役社長

    1986年生。兵庫県出身。一橋大学商学部卒業。野村證券株式会社にて総額100億円の資産運用アドバイス業務を経験。トップ0.2%だけがもらえる社長賞をはじめとして、数々の賞を獲得。海外留学生に選ばれ留学。帰国後、IFA(独立系資産運用アドバイザー)として独立。その後、確定拠出年金に特化したFinancial DC Japanを創業し、企業型確定拠出年金の普及に尽力している。2020年12月、導入件数で全国1位を達成。以降、14か月連続1位を継続中。1級DCプランナー。

    株式会社Financial DC Japan HP:https://f-dc-j.co.jp/

    著者紹介

    連載頭のいい会社は「企業型確定拠出年金」をはじめている

    頭のいい会社はなぜ、企業型確定拠出年金をはじめているのか

    頭のいい会社はなぜ、企業型確定拠出年金をはじめているのか

    岩崎 陽介

    青春出版社

    導入実績1位の「確定拠出年金のプロ」が中小企業経営者のために書いた、今注目の企業型確定拠出年金(iDeCoの企業版)の頭のいい利用法。節税効果は最低でも15%! 効率的な資産形成と福利厚生の充実を一挙に実現できる経営戦…

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