ガサ、トンチュードラ付近で飼育されている馬たち(ブータンのメディア『Bhutan Times』より)

ブータン国内最初の民間新聞として発足した『Bhutan Times』Web版より、現地メディアでしか手に入らない貴重なローカルニュースを翻訳・編集してお伝えする。

ポータービジネスでは月11万円程度。冬虫夏草ビジネスでは…

ホームステイとポーター、この2つのビジネスから得られる収入で、冬虫夏草ビジネスによる損失を補うことができるようになった。 だが一方で、代理店や観光ガイドがすべての手配を行うため、2つのビジネスを利用する客が減り、収入が少なくなっていきているのも事実だ。

 

ラヤ先住民である43歳のサンゲイ・ドルジ氏は、「冬虫夏草ビジネスはより便利で優れている」と考えている。昔に比べて採集量が減ったとはいえ、収穫した冬虫夏草の量と質によって利益を得ることができるのだ。「短期間でより多くの利益を得ることができ、ホームステイのように多くの時間を費やすこともない」(サンゲイ氏)。

 

「冬虫夏草のビジネスだけで、年間15万ニュルタム(約23万8,082円)を稼ぐことができる」とサンゲイ氏は言った。

 

また、ポータービジネスでは、7万〜10万ニュルタム(約11万2,636円~16万875円)程度の収入にしかならず、馬が病気になり死亡することも多々あるという。加えて、ホームステイを選ぶ客は少なく、観光客や訪問者のほとんどはキャンプに滞在することを好むという。

一貫性のない、先住民たちの意見

今のところ、ラヤの村では10軒ほどのホームステイ先があり、1年を通して営業しているという。ロイヤル・ハイランド・フェスティバル(ブータン最大級の祭り。伝統的な慣習や地元の儀式など)の期間中は特に、多くの人々がホームステイ先としてラヤ先住民たちの居住地を利用している。

 

ラヤ先住民のワンチュク氏は、「ポーターやホームステイの方が冬虫夏草ビジネスよりも良い選択肢だと考えている」という。「ポーターとホームステイに関しては、ロイヤル・ハイランド・フェスティバルの時だけ、最も多くの客が来ることが確認されている」(ワンチュク氏)。

 

加えてワンチュク氏は「お客さんがいないときは、駄馬を連れて行って取引をしている。ホームステイを選ぶ観光客は主に家族だ」と言った。

 

地元の人たちが言うことには矛盾があるが、彼ら先住民たちの精神と生活を向上させる新しいビジネスの道は複数開きつつある。

この記事は、GGOが提携するブータンのメディア『Bhutan Times』が2023年12月12日に掲載した記事「After dwindling returns from cordyceps, porter and homestay businesses becomes the new trend in Laya」を翻訳・編集したものです。

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