まとまった退職金が入ると、住宅ローンの一括返済を考える人が多いのですが、定年後の長い人生を考えたとき、もっとお勧めの活用法があります。ご自身や家族の生活基盤となる「住宅」を、より快適にする方法を見ていきましょう。※本記事は、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)より抜粋・再編集したものです。
退職金で自宅をリフォーム→投資型減税を受ける!
◆ローン返済よりリフォームを行う
自己資金で自宅をリフォームして、バリアフリー・省エネ・耐震性能などを高めた場合、「投資型減税」という制度を使うと10%の控除を受けることができます。
控除対象となる金額の上限は、工事の目的によって異なります。耐震リフォームや省エネリフォームの場合は250万円まで、バリアフリーリフォームの場合は200万円が上限です。また、対象は、2022年〜2023年に入居する場合のみ(2022年11月時点の情報にもとづく)。
将来的に自宅に住み続ける場合、体力の減少に合わせてリフォームが必要になるため、退職金の使い道のひとつとして検討するとよいでしょう。
退職金の使い道として、よく住宅ローンを一括返済するケースがありますが、住宅ローンは変動金利でおよそ0.4%、固定金利でおよそ1%と、比較的金利が低い傾向にあります。そのため、住宅ローンを一括で返済しても利息圧縮効果はあまりありません。退職金は、ローン返済に回すよりも、リフォームに使うとよいでしょう。
◆投資型減税で控除を受ける
同じ家に住むならリフォームは必須。住宅ローンでリフォームをする手もあります。
株式会社Money&You代表取締役
中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。
2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職。女性向けWebメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。
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連載老後不安をスッキリ解消!…知った人だけ得をする「定年前後のお金の教科書」
株式会社Money&You取締役
慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。
その後、株式会社Money&Youの取締役に就任。講演活動、執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)、『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)など著書・監修書多数。
株式会社Money&You
http://moneyandyou.jp/
FP Cafe
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