
人生のお金の流れは、定年前と定年後で大きく変わります。現役時代と同様の支出を続ければ、ほとんどの人の場合、資金は急速に減ってしまいます。それを防ぐには、日々の生活からお金の使い方を見直すことが重要です。楽しみながら支出を抑制する方法を、お金のプロが指南します。※本記事は、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)より抜粋・再編集したものです。
「定年後の資金」を、楽しみながら手元に残す
◆旅行も、買い物も…あちこちで活用できる「シニア割」
シニア割とは、特定の年齢以上の人が受けられる割引サービスのこと。飛行機や鉄道、ツアーパックなど、各社、シニア層に向けた割引を実施しています(図表1参照)。
JRによる「ジパング倶楽部(くらぶ)」という会員サービスでは、JR線の各種きっぷを2〜3割引で購入することができます。東京〜京都間を30%引きで普通車指定席に乗ると、4000円近くお得になる計算です。旅行に行く際はどうしても交通費がかさみがちになりますが、こうしたサービスを利用することで、支出を抑えつつ旅行を楽しむことができます。
イオンシネマ、ユナイテッドシネマといった映画館では、特定の年齢を超えた利用者が割引を受けられる「シニア割」「夫婦50割引」などを実施しています。年齢を確認できる証明書を提示するだけで節約ができるのです。
このように、旅行、娯楽、買い物などを楽しみながら、定年後の資金を手元に残していきましょう。
◆主なシニア向け割引の一覧