「エマージング市場」は投資先としての伸びしろがある
すべてのステークホルダーの意見をプロダクト設計、モニタリング、評価に反映させることは、公正な移行を実現するために重要です。
ブルーオーチャードの投資における意図を確実に実現するために開発した調査へのフィードバックによると、全体として、地域社会は気候変動保険から恩恵を受けていることがわかりました。
調査対象者(保険に加入している者と加入していない者)のうち、3分の2は気候変動によるショックに見舞われたことがあり、保険に加入している人のうち45%は、気候変動後に貯蓄に頼ることができました。
一方、保険に加入していない人のうち、貯蓄に頼れたのはわずか18%でした。同様に、保険加入者は資産を売却せずにショックから回復できる可能性が10%高くなりました。
結果として、保険金請求者は、請求しなかった人に比べてショックから回復する可能性が2倍以上高く、保険金請求者の50%が回復したのに対し、保険金請求しなかった人は19%でした。さらに、保険金受取人は、支払われた保険金の大部分を事業に再投資しています。
エマージング市場は、地球上で最も影響力のある市場になる可能性を秘めています。ある意味では、すでに現実に起きているともいえます。
エマージング国は世界の人口の大半を占め、世界のGDPの大部分を生産し、先進国よりも速いスピードで経済成長を遂げています。
気候変動に対して脆弱な地域社会の長期的な回復力を確保することは、グリーン経済への移行の中心に人々を据えることであると考えます。
そして、気候変動への対策が世界的に遅れている今、最も影響を受けやすい人々が気候の不確実性にうまく対処できるようにすることは必要不可欠なのです。
福澤 基哉
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
執行役員/プロダクト統括
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