大きく差がつく「クローゼットや押入れ」の内部
ポイント⑬ クローゼットでわかる工事業者の腕
部屋のように、一見してわかる場所ではないだけに、クローゼットや押し入れといった収納部には、事業者の質がはっきりと表れます。雑な職人と丁寧な職人の仕事ぶりには、大きく差が出てしまうのです。
そのひとつが、収納内部のクロスを貼らないタイプの物件の場合です。これは、奥の壁の部分に石膏ボードがむき出しで見えますから、継ぎ目の処理を見ることになります。
ボードの継ぎ目を見て、きれいに隙間を埋めるコーキング仕上げがされていれば問題ありませんが、中には継ぎ目がそのままでギザギザが見えている場合があります。
また、石膏ボードの上にクロスを貼った仕上げになっている場合は、石膏ボードの継ぎ目が出ていないか、釘を打った箇所が直に見えていないかを確認しましょう。
浴室、トイレ…すべての「扉・窓の開閉」もチェック
扉についても、部屋と同じく、動かせる部分はすべて開閉の確認をしてください。施工不良のケースとしては、扉を開けようとすると、止まっているはずの側まで動き出すことがあります。
また、扉の取っ手が仮留めのままになっていることもあります。クローゼット内ですから、多少のキズや隙間は大目に見るとしても、ここでどのような仕事をする職人だったかを確認したうえで、他の場所もチェックするといいでしょう。
ドアと同じく、開閉の確認が必要なのが窓です。一方向にはスムーズに動いても、逆に動かそうとすると、ひっかかりが生じることもあります。トイレや浴室などの小さな窓も含めて、すべて開閉の確認をしてください。
窓枠は、プラスチックや樹脂でできている場合がほとんどですが、窓枠のビスがきちんと留まっていないケースもあります。窓枠の仕上げ、ビスの付け忘れに不備がないか確認するようにしましょう。