(※写真はイメージです/PIXTA)

厚生労働省による「人材開発支援助成金」など、日本では現在国を挙げて「IT人材の確保」に動いています。そのようななか、外部ではなく社内の人間を「IT人材」へと育てることは、中小企業にとって非常に重要であると、株式会社システムシェアードの執行役員、田窪建太氏はいいます。では、「IT人材の育成」は具体的にどうすればいいのでしょうか、みていきます。

IT人材の育成…成功するためのポイントは

期毎か年単位で「計画的」に続けることが成功の鍵

最後にIT人材育成をする際の大事なコツをお伝えします。

 

どうしても育成というと「不足を補う」という感覚で取り組む経営者が多いです。しかしそうではなく、人材育成はぜひ「人事戦略」とあわせて取り組んでいただきたいのです。

 

イベントドリブン(〇〇が発生したから××研修をやる)の研修は、傷口にとりあえず絆創膏を貼るようなものですので、仕組みにならず効果が長続きしません。一方、うまく育成を進めている企業は、「なにを目指してIT人材を増やすのか?」から全体戦略を設計し、PDCAをしています(図表参照)。

 

図表:伸びている会社とそうでない会社の「人材育成」戦略の違い

 

助成金申請時には計画性が求められるため、ぜひ一度経営陣で腰を据えて育成について話しあい、国の支援を受けながら自社の社員のキャリアアップを図ってみてはいかがでしょうか。そして、社員一人ひとりが多様なスキルを身につけて、仕事が楽しくなるような職場環境作りを推進していきたいところです。

 

最近では、目標達成を伴走してもらえるようなメンターサービスもあります。そのようなサービスも上手く活用して、なるべく費用を抑えてながら、やりたいことの実現に向けて動いていくことが、DXやリスキリングを円滑にリスクなくすすめるコツといえるでしょう。

 

 

田窪 建太

株式会社システムシェアード

執行役員

 

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