台湾を代表する米料理「雞肉飯」
『現地発・台湾ルーローハンとお米料理』(春陽堂書店)の著者である台湾料理研究家の小河知惠子氏によると、雞肉飯(ジーローハン)は日本人にもお馴染みの魯肉飯(ルーローハン)と並ぶ台湾米料理のひとつだという。
「鶏の胸肉一枚で、5-6人が食べられる経済的にもうれしい料理です。スパイスなどを使わず、魯肉飯よりもあっさりしているので、アジア料理に馴染みがない方でも美味しく召し上がれます」(小河氏)
雞肉飯(ジーローハン)
材料(作りやすい分量)
鶏胸肉……1枚(300g程度)
サラダ油……大さじ4
鶏皮……150g
鶏胸肉を煮たスープ……150ml
薄口醤油……大さじ3
グラニュー糖……大さじ1
塩……小さじ1
ネギ(白い部分)の小口切り……20g
ごはん……適量
漬物(お好みで)……適量
作り方
① フライパンに、鶏皮を入れてしっかり油が出るまで10分以上炒める。鶏皮がキツネ色になったら取り出し、雞油を作る。大体大さじ4ほどの量になる。
※たくさんの鶏皮が手に入らない場合は、大さじ4のサラダ油で、鶏胸肉から取った鶏皮1枚を炒めて雞油を作ってもOK。
② ①の雞油にネギの小口切りを入れ、中火でキツネ色になるまで炒める。
③ 鍋に鶏がかぶるくらいの量の水を入れて沸騰させ、冷蔵庫から出したばかりの冷たい鶏むね肉を入れる。
④ すぐ弱火にして15分ほど茹でたら、火を止めて蓋をし、そのまま10分蒸らし、取り出す(茹で汁は捨てない)。
⑤ 鍋に④の茹で汁150mlと、グラニュー糖、塩、淡口醤油を入れて中火にかけ、沸騰したら2分くらい煮てタレを作る。
⑥ ④の胸肉の粗熱が取れたら、食べやすく裂く。
⑦ 茶碗にごはんをよそい、⑥のむね肉を適量のせ、⑤のタレと②をかけ、お好みでたくあんなどの漬物を添える(ごはん130gに対して⑤が大さじ1.5、②が小さじ1.5くらいが美味しい)。
「台湾で食べられているお米は、日本と同じジャポニカ米です。それに合うような料理が雞肉飯ですから、日本人の口に合わないわけがないですよね」(小河氏)
魯肉飯(ルーローハン)や豆花(トウファ)など、今人気の台湾料理。真新しい視点で新米を味わってみてはどうか。