管理が大変になることも…「分散投資」のデメリット
分散投資はメリットの大きい投資方法ではありますが、いくつか注意すべき点もあります。
一般的にはデメリットよりメリットが大きい手法といえますが、次の点に留意したうえで、分散投資を実践するのがおすすめです。
1.短期的なリターンは得にくい
分散投資では、自分の運用資産を構成する投資商品それぞれが異なる利回りの変化や価格の値動きをみせることで、相対的に損失を限定できるのが特徴。
これは裏を返すと、利回りの向上や価格上昇が自分の運用資産全体に起こることも期待しにくいということを意味しています。
したがって、分散投資ではリスクは低減できるものの、高いリターンを短期的にあげるのは困難です。基本的に長期間にわたり安定運用する際におすすめの投資方法であるといえます。
2.分散しすぎると投資先の管理が大変になる
現在では個人投資家でも非常に多様な金融商品に投資する方法があります。しかし、過度に分散しすぎてしまうと、かえって資産管理が大変になってしまう場合も。
ソーシャルレンディングやFXや証券会社など、それぞれの金融機関に口座を開設しないと投資できない金融商品もありますので、口座の開設と残高等の管理の手間も少なくありません。
分散度合いを高めるほどリスクが下がるのは確かですが、分散させ過ぎて資産管理が追いつかなくなることのないように注意しましょう。
株式会社バンカーズ
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】