(写真はイメージです/PIXTA)

資産運用で「大損」を避けて長期にわたり安定した運用をおこなうには、分散投資が基本であり、最善でしょう。また、ひとくちに分散投資といっても、商品の分散、時間の分散、地域の分散といった複数の方法があります。そこで、分散投資の具体的な方法やメリット・デメリットについて、株式会社バンカーズが解説します。

初心者でも挑戦しやすい!「分散投資」のメリット

一般的に分散投資がおすすめされるのには、大きく3つの理由があります。

 

高度な分析などをおこなうことなく安定的な運用をおこないたい人は、ぜひ分散投資を実践してみましょう。

 

メリット1.リスクを分散することで「大損」を防げる

分散投資の大きなメリットは、リスクを分散できること。

 

しばしば投資はかごのなかの卵にたとえられます。資産を卵に見立てたとして、もし1つのかごに入れていたときに、そのかごを落としたときにはすべての卵が割れてしまうでしょう。このように資産を1ヵ所に集中させると、その金融商品の価格が下落したときには、大損してしまうリスクがあります。

 

一方で、卵を複数のかごに入れておけば、そのうち1つのかごを落としても、割れる卵はごく一部ですむでしょう。

 

同様に資産運用においても、分散投資によりさまざまな金融商品へ投資することで、大きな損失を防げるのです。

 

メリット2.タイミングを見極める必要がなく、時間が節約できる

資産運用において、売買タイミングを的確に見極めるのは、実はプロでも難しいとされています。

 

時間による分散投資をおこなえば、ドルコスト平均法に基づいて自然と価格が低いときに多くの資産を購入することになるため、購入タイミングを見極める必要がなくなります。

 

売買タイミングに気を配る必要がなくなることで、より投資がしやすくなり、また経済環境や価格値動きを監視する必要性も低下します。

 

本業が忙しく、分析や情報収集に時間をかけられないという人こそ、分散投資で投資にかける時間を節約するのがおすすめです。

 

メリット3.1回あたりの投資金額が小さく、初心者でも挑戦しやすい

3つの分散投資の手法を実践すると、時間をかけて複数の資産に投資をおこなっていくことになります。すると、必然的に1回あたり、資産ごとの投資金額は小さくなります。

 

そのため、投資初心者で、一気に多額の資金で投資をおこなうのが不安という人や、そもそもまだ投資元本が小さいという人にも適しています。少ない金額を徐々に積み上げていくことで、分散効果を発揮しながら、徐々に資産を成長させていくとよいでしょう。

 

特に、時間の分散投資では、投資を始めた当初は投資金額が小さいので、たとえ一時的に損失が出たとしても、損失規模が小さくてすむという側面も。

 

時間をかけて投資することで、徐々に慣れていくことが可能なため、分散投資は初心者にもおすすめの投資手法です。

 

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次ページ管理が大変になることも…「分散投資」のデメリット

※本記事は、株式会社バンカーズ(Bankers)のコラム「Bankersノート」より抜粋・一部再編集したものです。

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