世界を見渡してみても、日本人の現金保有率(貯蓄率)の高さは顕著です。しかし、どれだけ労働時間を増やして貯金をしても、資産を運用しなければあなたの資産は増えません。その理由を、専門家でありNIKEのエアマックスを日本に流通させ、1年で約44億円を売り上げた経験をもつ中谷昌文氏が、著書『なぜ大富豪のサイフは空っぽなのか?』(ビジネス社)で解説します。
人間とお金は同じ…寝たきりだと筋肉量が減る一方
それでもまだ、あなたは貯金し続けるでしょうか?
病気も怖いし、寝たきりになるのもイヤ。だから、たくさん貯金をする。それもまた、一つの選択です。しかし、あなたのお金はタンス(あるいは銀行・郵便局などの金融機関)の中で、ただただ寝ています。
それらを寝かせておくと、どんどんお金が減っていく可能性があります。少なくとも、増えていくことはほぼありません。
ちなみに、人間が1日1回も立たずにベッドの中で寝ていると、筋肉量は5%落ちるそうです。それと同じことが、あなたの寝ているお金にも起きているのです。
筋肉量がゼロになると人間は死んでしまいます。
あなたの生活を支えるお金にも、まったく同じことがいえるのです。
では、どうすればいいのでしょうか。大切なのは、正しいお金の知識を得て、投資を実践していくことです。とくに、日本だけでなく海外にも目を向けて、より広い視点から投資について検討していくことが求められます。
中谷昌文
社会貢献活動家
国際ビジネス大学校 理事長
特定非営利活動法人 国際コンサルティング協会 理事長
社会貢献活動家
国際ビジネス大学校 理事長
特定非営利活動法人 国際コンサルティング協会 理事長
広島市の代々続く銀行家の家に生まれ、大学卒業後に教師として勤務した後、渡米して様々な経験を積む。その過程でNIKEエアマックスと出会い、日本にその魅力を伝える。それらの経験で培った人脈を活かし、2004年に若手起業家が有名実業家から学ぶ場「志魂塾」を立ち上げる。2011年には「国際ビジネス大学校」を創立し、若手起業家の育成に注力。1995年より、難病の子どもを東京ディズニーリゾートにお連れする活動を25年以上続ける傍ら、1994年から個人的に、後に児童養護施設などにランドセルを届ける「タイガーマスク運動 ランドセル基金」の活動もスタート。これまで国内で1300個以上の新品のランドセルを手渡しでプレゼント、海外へはメーカーの協力により10万個以上を寄贈。その他、NPO法人や一般社団法人を立ち上げ、営利目的だけでなく「社会に貢献できるビジネスモデル」を国内外に発信している。著書に『ビル・ゲイツの幸せになる質問』(日本実業出版社)、『ランドセルが教えてくれたこと』(主婦の友社)がある。
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