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「9/6~12のFX投資戦略」のポイント
・FRBが大幅利上げ方針を維持し、米2年債利回りに米ドル/円が連れるといった構図が続くなか、当面米ドルの下落は限られ、高値を模索する展開が続きそう。
・ただ145円前後になると、米ドルは短期・中長期ともに「上がり過ぎ」懸念が強まるため、ちょっとしたきっかけでも行き過ぎの反動から米ドル反落リスクが高まりかねない。
・9月の米ドル/円予想レンジは137.5~145.5円。
米金利で考える「米ドル高・円安」見通し
8月の米ドル/円は、月初に130円割れ寸前まで米ドル急落となりましたが、その後米ドル高・円安に反転すると、月末には139円まで戻しました[図表1参照]。
きっかけは、FRB(米連邦準備制度理事会)による大幅利上げ姿勢が変わらないとの見方が広がったことでした。
10日の米7月CPI(消費者物価指数)発表を受けて米インフレのピークアウト観測が広がると、一時FRBの大幅利上げ姿勢も緩むとの期待が浮上していたものの、26日のジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の発言などを通して、上述のように大幅利上げ姿勢に変化なしとの見方が広がると、米ドル買い・円売りも本格的に再燃。
9月に入ると、7月に記録した米ドル高値を更新し、その勢いで一気に140円の大台も突破するところとなりました。
さて、そんな米ドル/円ですが、米金融政策を反映する米2年債利回りと高い相関関係が続いています[図表2参照]。この関係がこの先も続くなら、米ドル/円の行方は米2年債利回り次第ということになります。
その米2年債利回りは、米国の政策金利であるFFレートを参考にして動きます[図表3参照]。現在2.5%のFFレート上限は、21日に予定されている9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で3~3.25%までの引き上げが有力視されており、そのうえでさらに、年末までに4%まで引き上げられるといった見通しが広がっています。
こうした米利上げ見通しを参考に、米2年債利回りがどこまで上昇するかが、米ドル高・円安がこの先どこまで進むかという目安の1つです。
そのため、年末FFレートが4%見込みのなか米2年債利回りも4%まで上昇するなら、米ドル/円は145円まで上昇するという予測になります。はたしてどうなるでしょうか。
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