(画像はイメージです/PIXTA)

近年主流になりつつあるキャッシュレス決済。一口にカードと言っても、デビットカードやクレジットカードなど様々な種類があります。賢い買い物にも役立つようなカードの知識を泉美智子監修『学校では教えてくれなかった社会で生きていくために知っておきたい知識』(株式会社KADOKAWA)で解説します。

あなたは知っている?カード決済の仕組み

  • QUESTION22 デビットカードとクレジットカードの違いは?

 

  • ANSWER 支払うタイミングが違う

 

社会人になれば、支払いにカードを使うことも多くなるでしょう。

 

主なカードにはプリペイドカード、デビットカード、クレジットカードがあり、それぞれ支払うタイミングが違うことは覚えておきましょう。

 

前払い、同時払い、後払いの3種類があり、事前にプリペイドカードにチャージして支払うのが前払いです。

 

購入と同時にお金が減るのが同時払いで、デビットカードで支払いをすると同時に、銀行の預金残高が減っていきます。

 

あとでまとめて請求が来るのが、後払いです。クレジットカードで支払いをすると、クレジットカード会社が購入代金を立替払いし、後日、預金から引き落とされます。

 

後払いは、その場で代金を払っていないので、実は借金と同じです。自分で持っている金額以上を使えてしまうので、使いすぎると驚くような金額の請求が来るので注意です。

 

プリペイドカードの発行には審査がありません。デビットカードは、銀行に申し込んで発行してもらいます。銀行口座の残高の範囲内でしか使えないので、収入がなくてもつくれます。クレジットカードの発行には、さまざまな審査が必要なので、QUESTION23をよく確認してみてください。

 

  • QUESTION23 クレジットカードはどうやってつくるの?

 

  • ANSWER ネットでも店頭でも申し込めるが支払能力の審査がある

 

申し込みには「本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)」と利用代金の支払い口座、届け出印などが必要です。

 

その際には、必ずカード会社による審査が行われます。内容は会社によって異なりますが、本人の支払い能力の有無を確認するのが目的です。

 

会社員であれば勤務先の社名や勤続年数、役職、年収など。家族構成や、住まいが賃貸か持ち家かといった情報。また、本人の過去数年間のローンやクレジットカードの利用履歴なども対象です。返済が滞っていなかったか、多重ローンを組んでいないかなども、指標になるからです。

 

審査を通過すると、クレジットカードが郵送されます。受け取ったら、申し込んだ内容と違いがないか確認し、誤りがあったときは、早急にカード会社へ連絡を。間違いなければ、裏面に署名します。署名がない場合、利用を断られてしまうこともあるので注意が必要です。

 

また、クレジットカードには「有効期限」があり、数年に一度自動的に更新されて、新しいカードが送られてきます。古いカードは折る、切るなどしてから捨てて、新しいカードを使いましょう。

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本連載は、2022年3月17日発行の書籍『学校では教えてくれなかった社会で生きていくために知っておきたい知識』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

学校では教えてくれなかった 社会で生きていくために知っておきたい知識

学校では教えてくれなかった 社会で生きていくために知っておきたい知識

泉 美智子

KADOKAWA

義務教育では教えてくれなかった「本当に必要な知識」、教えます! なんとなく社会人になって、なんとなく働いていると、「なんとなくボンヤリした不安」に襲われます。それは、学校では教えてくれないくせに、「大人なら当然…

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