ケース②…50歳直前で独立、会社設立後70歳まで働く
シングル、会社員、47歳、年収600万円
65歳からの年金予想額:年167万7800円
今後予定している働き方:「独立、会社設立」「自分の会社の社員として70歳まで働く」
現在、会社からの独立を希望する47歳。22歳で就職して以降、海外留学や3度の転職などのキャリアを歩んできましたが、48歳となるタイミングで、独立し、友人と会社を設立しようと考えています。
現在47歳の彼女の「ねんきん定期便」の「これまでの加入実績に応じた年金額」では、合計年約100万円。今後、自分が設立した会社で年収500万円の正社員となり、70歳まで厚生年金に加入すると、在職老齢年金の調整があっても年金は約168万円、月約14万円。同じ独立でも、フリーランスだと受け取れる年金はこれに比べて年約4万円少なくなります。老後の生活を考えると、会社の設立は賢い判断といえます。
独立前より年収が下がる分、70歳までは働き続けましょう。65歳以降に在職老齢年金を受け取る場合には、調整により年金が減額されることもあるので注意が必要です。
★アドバイス
在職老齢年金では、給与と年金の合計額が月47万円を超えると、超過分の半分が年金から減額されます。このケースも年金+給与が50万円のため、調整対象に。
★年金額をもっと増やすには?
□ 70歳まで働き続ける
□ iDeCoなどを活用する
井戸 美枝
井戸美枝事務所 代表
ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
産業カウンセラー