ケース②…シングル会社員、5年間の海外留学を予定
シングル、会社員、30歳、年収250万円
65歳からの年金予想額:年150万6500円
今後予定している働き方:「5年間海外留学か海外生活」「60歳で定年」
22歳で就職し、正社員として働いてきた30歳シングル。退職し、5年の海外留学を計画中。留学後は正社員として再就職し、65歳まで働くつもりです。
現在30歳の彼女の「ねんきん定期便」には、「これまでの加入実績に応じた年金額」が表示されており、年金額は合計年約31万円。海外留学後、35歳から60歳まで年収400万円で働き、定年後は再雇用で年収280万円で65歳まで働くと、年金額は年約151万円、月約12万6000円となります。
60歳以降も契約社員として厚生年金加入を続ければ、海外留学時に支払わなかった国民年金保険料分を埋められ、国民年金満額の40年間を満たせます。
海外留学時に国民年金保険料を支払っていなくても、60歳以降、会社員で厚生年金に加入すれば、国民年金満額の40年間を満たせるので、60歳以降も働き続けることは有効です。
★アドバイス
海外転出届を出して住民票が日本にない場合、その期間は年金額には反映されません。ただし、60歳以降も会社員として厚生年金に加入していれば、支払っていない期間を埋められます。
★年金額をもっと増やすには?
□ 帰国後は正社員として働く
□ 60歳以降も会社員として厚生年金加入を続ける
井戸 美枝
井戸美枝事務所 代表
ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
産業カウンセラー