不動産事業を行う経営者としての意識を持つ
これまでの連載からもお分かりのように、土地を見極め、資産の組み替え等を行っていくためには、経営感覚を持つことが不可欠となります。
ことに、農業で生計を立ててきたような人は、これまで業者に勧められるがままにアパート、マンションを建ててきたという人が多いはずです。
もしそうであればなおさら、受け身の姿勢ではなく、不動産事業を行う経営者としての意識を持つことが重要となります。
最低限の知識と専門家のアドバイスで成功は手にできる
もっとも、上場企業の経営者に求められるような高度に専門的な知識を持つことまでは必要ありません。
投資利回りの観念や損益計算書の読み方など、不動産事業を行う上で最低限、必要となる知識を押さえた上で、経済状況等に応じて、適切に資産の組み替えを行っていく判断力を養うことができれば十分でしょう。
また、不動産事業を行っていく上では、専門性の高い問題に対応するために、税理士や不動産業者、測量士、不動産鑑定士など様々な専門家からサポートを得ることもあるはずです。そうした専門家と上手にコミュニケーションをとりながら、よりベターな解決策を探ることも〝経営者の能力〞の一つとして求められることになるでしょう。