前回は雑種地や問題、納税用地などについて説明しました。今回は、土地を見極め、資産の組み替え等を成功させるための最終ポイントといえる「経営者感覚」について見ていきましょう。

不動産事業を行う経営者としての意識を持つ

これまでの連載からもお分かりのように、土地を見極め、資産の組み替え等を行っていくためには、経営感覚を持つことが不可欠となります。

 

ことに、農業で生計を立ててきたような人は、これまで業者に勧められるがままにアパート、マンションを建ててきたという人が多いはずです。


もしそうであればなおさら、受け身の姿勢ではなく、不動産事業を行う経営者としての意識を持つことが重要となります。

最低限の知識と専門家のアドバイスで成功は手にできる

もっとも、上場企業の経営者に求められるような高度に専門的な知識を持つことまでは必要ありません。

 

投資利回りの観念や損益計算書の読み方など、不動産事業を行う上で最低限、必要となる知識を押さえた上で、経済状況等に応じて、適切に資産の組み替えを行っていく判断力を養うことができれば十分でしょう。


また、不動産事業を行っていく上では、専門性の高い問題に対応するために、税理士や不動産業者、測量士、不動産鑑定士など様々な専門家からサポートを得ることもあるはずです。そうした専門家と上手にコミュニケーションをとりながら、よりベターな解決策を探ることも〝経営者の能力〞の一つとして求められることになるでしょう。

本連載は、2014年1月31日刊行の書籍『相続財産を守りたければ不要な土地は片付けなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

相続財産を守りたければ 不要な土地は片付けなさい

相続財産を守りたければ 不要な土地は片付けなさい

小池 誠一郎

幻冬舎メディアコンサルティング

大増税時代を目前に控え、地主の頭を悩ませる相続の問題。特に深刻なのが、かつて都市近郊で農業を営んでいて広大な土地を有している地主の方です。 先祖代々農業を営んできた地主の方は、土地を手放すことへの後ろめたさがあ…

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