弱いものを虐げ、格差は広がり…日本の地方都市にも押し寄せる「欧米型資本主義」シャレにならない実態

弱いものを虐げ、格差は広がり…日本の地方都市にも押し寄せる「欧米型資本主義」シャレにならない実態

バブル崩壊後のすさまじい建設不況を乗り越えて生き延びた、山陰地方のある中小建設業者。しかし、日本ののどかな地方都市も、欧米型資本主義から逃れることはできません。従業員たちが必死に「勝ち残れるビジネスモデル」を編み出し、収益確保に努めたところで、さらなる課題が立ちはだかります。それは「経営者の思考」です。

「なんのための経営か」との問いへのたった1つの答え

山陰地方という厳しい経済環境下において独自のノウハウや仕組みを生み出し、それにより成長を続けてきたわが社ですが、たとえ同業者であっても、私たちのノウハウや仕組みをそっくりそのまま取り入れるだけでは成功できません。

 

仕組みを回すには社内風土の改革も必要であり、社内風土のあり方と直結するのが、経営者のものの考え方です。

 

例えば、個人の利益の追求を最も大切なこととして経営を行うなら、社内でも競争を是とする風土が培われ、弱肉強食という雰囲気になってしまいます。顧客第一主義を徹底すれば、残業も厭わずお客さまのために尽くすのが当たり前という風土になるかもしれません。

 

このように、経営者が何を重視しどのような方針で会社を経営していくのかで、社内風土は大きく違ってきます。

 

いったいなんのために経営するのかという問いに対しては、会社を大きくするため、上場させるため、ライバル企業に打ち勝つため、業界でトップになるためなど、さまざまな答えが返ってくるかと思いますが、これらはいずれも経営の目的ではなく、ただの結果に過ぎないと私は考えています。

 

なんのために経営をするのか、どうしてこの事業を推進しているのか、なぜここにみんなで集まって仕事をしているのか。この問いに対する答えは、本質的にはたった一つしかありません。

 

「自らの会社に関わる人々すべてを、幸せにする」

 

これこそが会社の存在意義であり、あらゆる事業の目的であると私は思います。

 

会社の風土も、本来はそこから培われていくべきものです。

 

 

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