本記事は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポート『なるほど!ザ・ファンド』を転載したものです。

金利上昇の背景が景気拡大=株価は中長期的に上昇傾向

金利上昇によって株価は短期的に調整することもありますが、景気拡大を背景とした金利上昇の場合、株価は中長期的に上昇する傾向があります。

 

景気が回復し、持続的な拡大が見込まれる環境下では、企業の⽣産活動は活発化します。その結果、資金調達ニーズが高まり、金利上昇につながります。また、企業業績向上への期待が高まるため、投資対象として債券よりも株式が選好され、株価上昇につながります。

 

このような景気拡大を背景とした金利上昇の場合、株価は短期的には調整することもありますが、中長期的には上昇する傾向があります。2008年以降の金利上昇局面においては、米国株式はいずれも上昇しました。

 

◆過去の金利上昇局面において、米国株式は上昇

米国株式の騰落率は?

 

局面① 2008年12月末〜2009年12月末 = +26.5%

局面② 2012年7月末〜2013年12月末 = +38.3%

局面③ 2016年7月末〜2018年10月末 = +30.5%

(ご参考)2020年7月末〜2021年6月末 = +33.3%

 

2007年12月末〜2021年6月末、月次 (注1)米国株式は2007年12月末を100として指数化。 (注2)米国株式はS&P500(配当込み、米ドルベース)。米国長期金利は米国10年国債利回り。金利上昇局面は1年以上にわたり米国長期金利が1%以上上昇した局面。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
<米国株式および米国長期金利の推移と金利上昇局面における米国株式の騰落率>2007年12月末〜2021年6月末、月次
(注1)米国株式は2007年12月末を100として指数化。
(注2)米国株式はS&P500(配当込み、米ドルベース)。米国長期金利は米国10年国債利回り。金利上昇局面は1年以上にわたり米国長期金利が1%以上上昇した局面。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注1)米国株式全体はS&P500の騰落率、セクターはS&P500のセクター別騰落率(いずれも配当込み、米ドルベース)。 セクターはGICS(世界産業分類基準)のセクター分類。 (注2)網掛けは米国株式全体を上回ったセクター。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(ご参考)金利上昇局面における米国株式のセクター別騰落率(%) (注1)米国株式全体はS&P500の騰落率、セクターはS&P500のセクター別騰落率(いずれも配当込み、米ドルベース)。
セクターはGICS(世界産業分類基準)のセクター分類。
(注2)網掛けは米国株式全体を上回ったセクター。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『金利上昇は株価に悪影響があるの?』を参照)。

 

【ご注意】
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