「海外旅行」は何日後からOK?白内障手術後に「してはいけないこと」と「解禁日」【眼科医が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

多焦点眼内レンズを使った老眼治療や白内障手術は、一般的に日帰りで行われており、難しい手術ではありません。しかし、頻度は低いものの、手術直後の目は感染症にかかる可能性が最も高い時期であることから、手術後の過ごし方には注意が必要です。入浴、メイク、運転などは術後いつから行ってよいのか、具体的な目安を押さえておきましょう。鈴木眼科グループ代表・鈴木高佳医師が解説します。

手術後約1週間まで「してはいけないこと」

術後の日常生活で特に気をつけたいことは以下の3つです。

 

【①目をこすったり、何かにぶつけたりしない】

手術の切開部が開いてしまうと、細菌感染や傷が開いてしまうリスクが高まります。とりわけ無意識に目をこすりやすいのが睡眠中です。心配であれば術後1週間程度は就寝時も保護メガネをつけることをおすすめします。

 

【②目に水をつけたり、入れたりしない】

水中に生息する雑菌が目に入ってしまう可能性があります。水道水のなかにも細菌がいます。感染症のリスクを回避するために水分は避けてください。

 

【③重いものを持ったり、持ち上げたりしない】

手術直後は重いものを持ったり持ち上げたりすると、目に力が入って切開部が開くことがあります。

入浴、メイク、運転…術後に再開する時期の目安

次に、日常生活についての具体的な注意事項です。

 

再開OKの時期を目安として挙げていますが、手術5日後から1週間後ぐらいまではなるべく平穏に過ごしてほしいところです。こちらも回復度によって個人差がありますので、詳細は担当の医師に確認してください。

 

■洗顔・洗髪・入浴

手術の4日後〜1週間後までは目に水をつけないようにします。

 

「首から下のシャワー・入浴」「顔の目以外の部分をよく絞ったタオルで拭く」は手術翌日からOK。

 

「ヘアサロンで仰向けの姿勢のまま洗髪」「ドライシャンプー」は手術2日後からOK。

 

自分で行う「洗顔」「洗髪」は手術1週間後からOK。

 

■メイク

「アイメイクを除くメイク(メイク落としはふき取りタイプを使用)」は手術5日後くらいからOK。アイシャドウ、アイライン、マスカラなどのアイメイクは開始時期を医師に相談してください。おおむね1週間後からとお伝えしています。

 

■勤務・家庭生活

「読書」「テレビ視聴」「疲れない程度のスマートフォン・タブレット・パソコンの使用」「公共交通機関やタクシーを使った移動」は手術当日からOK。

 

「目や身体をあまり使わないデスクワーク」「軽度の家事」「近所への買い物」「近所の散歩」は手術翌日からOK。

 

「力仕事を除く家事・買い物」は手術2日後からOK。

 

「力仕事を除く勤務」「家事全般」「車・バイクの運転」「うつぶせ以外でのマッサージ」は手術5日後〜1週間後からOK。

 

「アルコール(飲酒)」は手術5日後〜1週間後からOK。

 

「散髪・パーマ・ヘアカラー」「うつぶせでのマッサージ」は手術2週間後からOK。屋外でハードな作業を行うような力仕事を伴う勤務は、医師に開始時期を相談してください。

 

■スポーツ・旅行

「目に水が入る危険がない1泊程度の国内旅行」は手術5日後〜1週間後からOK。

 

「ジョギング」など軽いスポーツは手術1〜2週間後からOK。

 

「海外旅行」「移動距離の長い旅行」「長期の旅行」「ゴルフ・テニスなどの球技・スポーツ全般」「登山」「ハイキング」は手術1ヵ月後からOK。

 

水泳やサーフィンなどのマリンスポーツは、通常は手術1ヵ月後からOKですが、念のため医師に開始時期を相談してください。

 

以上の日数を目安にして日常生活を再開するなら、ほとんどの場合は目の安全を保てるはずです。疲れない範囲で目を使い、新しい見え方に慣れるよう心掛けてください。

 

手術を受けた翌日に「世界が明るくなった」「遠くの景色がよく見える」と驚かれる患者さんもいれば、2~3週間後あるいは1~2ヵ月後になってこれまでの視界との差を実感する患者さんもいらっしゃいます。そんなふうに新しい見え方に慣れるまでにかかる期間はかなりの個人差がありますが、強調しておきたいのは、最終的には必ず近くから遠くまで、必ずちゃんと見えるようになるということです。そのときがくるまではあまり神経質にならず、できれば「使用前・使用後」を観察するようなつもりで、日々の見え方の変化を楽しんで待っていただけたらと思います。

 

 

鈴木 高佳

鈴木眼科グループ代表

 

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鈴木眼科グループ代表

神奈川県逗子市出身。栄光学園中学校・高等学校卒、1994年日本医科大学卒。日本医科大学付属第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院眼科に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術をはじめ眼科一般の経験を積む。

2002年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わる。また同年、日本国内での多焦点眼内レンズの厚生労働省治験を行った、東京歯科大学水道橋病院眼科のビッセン宮島弘子教授の助手として同眼科に勤務し、2006年3月まで、手術、診療、臨床研究に従事。同大学ではほかに、レーシックをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。

2006年国際親善総合病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者の診断と治療を担当。

2010年4月、神奈川県横浜市のJR戸塚駅前に戸塚駅前鈴木眼科を開院。現在は同クリニックの理事長を務めるほか、同クリニックをはじめ県下に計4カ所のクリニックから成る鈴木眼科グループの代表を務める。

著者紹介

連載老眼・近視・乱視の悩みを解決!多焦点眼内レンズで叶える「生涯裸眼生活」

※本連載は、鈴木高佳氏の著書『メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

鈴木 高佳

幻冬舎MC

鈴木眼科グループ代表の鈴木高佳氏が老眼・近視・乱視・白内障の悩みを老眼鏡なしで解決する多焦点眼内レンズについて解説します。

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