(※画像はイメージです/PIXTA)

人生で最も高い買い物と言われる住宅。住宅ローンを組む際には、支払い方法や金利タイプなどの選択が重大です。この先数十年と続く支払い期間を、より負担の少ないものにするために、今一度住宅ローンの基本に立ち返り、解説します。

「住宅ローン」3つの金利タイプ

「住宅ローン」を組む際には、基本的に3つの金利タイプが用意されています。「元金+金利」が返済額になるため、どの金利タイプを選択するかによって、支払い総額も変化します。いま一度、それぞれのメリット、デメリットなども併せて確認しましょう。

 

全期間固定金利型

ローン返済期間の間、ずっと金利が変わらないタイプです。ローン完済まで、借入時に契約した金利で返済します。契約の段階ですでに、完済までにかかる毎月の返済金額が確定しているため、非常に明瞭かつ返済計画を立てやすいのが特徴です。

また、金利が低い時期に契約を結ぶと、完済するまでずっと低金利の恩恵を受け続けることができるという、メリットがあります。一方で、契約後に金利が一気に下がると、いつまでも高金利の利息を支払い続けなければなりません。他のタイプと比較すると、金利が高めに設定されているというデメリットもあります。

固定金利期間選択型

ローン契約時に、2年、3年、5年、10年など一定の期間を選び、その一定期間内では金利を固定することが出来ます。一つの固定期間終了後は、その時点の金利水準に応じた「変動金利型」にするか、引き続き、「固定金利期間選択型」にするかを選択することが出来ます。

 

「全期間固定金利型」と比較すると金利が低いうえ、固定金利期間の最中は金利及び返済額が変動しないのが最大のメリットです。一方で、固定期間が終了するたびに「固定金利期間選択型」を継続するか、「変動金利型」に変更するかを決めていくため、支払総額の明確な数字が把握しかねるのがデメリットです。

 

さらに、総支払額だけでなく、返済期間中の各々の時期に、毎月いくら返済していくのかはローン契約時には分からないという、見通しの悪さをはらんでいます。

変動金利型

定期的に金利が見直されるタイプです。原則として、半年ごとに見直されます。金利が半年ごとに変動するため、返済計画の見通しが立ちにくいですが、他のタイプと比較して、一般的に金利は一番低く設定されています。

 

「変動金利型」の最大のデメリットは、もし、ローン契約後に市場金利が急上昇すると、「未払利息」と呼ばれるリスクの高い現象が生じる場合がある事です。それでは、「未払利息」とは一体どのような現象なのでしょうか。それを解説する前に、次の2つの返済方法について確認する必要があります。

 

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榊 淳司

扶桑社

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