安藤なつ氏(メイプル超合金)、介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子氏による共著『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』(KADOKAWA)より、「老人ホームの入居」にまつわる知識を解説します。老人ホーム選びにおいて必読の資料や、入居一時金の扱い、目安となる月額費用など、一つずつ見ていきましょう。
要介護3・入居一時金300万円なら「月額22万円」程度
高齢者施設は、さまざまなタイプがあるので、かかる費用も施設の設備や受けるサービスの内容によって大きく変わっていきます。ここでは、施設に入居すると毎月どのくらい費用がかかるのかをざっくり説明していきます。
図表4は、要介護3の人が介護付き有料老人ホームに入居した場合の例。
注目すべき点は、介護保険適用外の費用です。居住費が家賃にあたる費用となり、施設設備や部屋のタイプによって変わります(入居一時金を支払うことで月額の費用を抑えることができます)。日常生活費は、シャンプーやティッシュ、オムツなどの身の回りの消耗品費、イベント費などは利用するごとにかかります。上乗せ介護費・サービス加算は、24時間の看護体制や職員配置が手厚いなどのルールに即して費用が上がっていきます。身の回りの消耗品は、持ち込めるところと、施設支給のもの限定というところがあります(ちなみに、特養ではおむつ代なども介護費に含まれているのでリーズナブルです)。
メイプル超合金・安藤 なつ
ヘルパー2級(介護職員初任者研修)
太田 差惠子
介護・暮らしジャーナリスト
メイプル超合金
ヘルパー2級(介護職員初任者研修)
1981年1月31日生まれ、東京都出身。2012年に相方カズレーザーと「メイプル超合金」を結成。ツッコミ担当。
2015年M-1グランプリ決勝進出後、バラエティを中心に女優としても活躍中。介護職に携わっていた年数はボランティアも含めると約20年。
ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格を持つ。厚生労働省の補助事業『GO!GO!KAI-GOプロジェクト』の副団長。
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連載安藤なつ(メイプル超合金)が聞いてきた! 弱った親と自分を守る「お金とおトクなサービス」超入門
介護・暮らしジャーナリスト
京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。企業、組合、行政での講演実績も多数。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格も持つ。
一方、1996年親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」(http://paokko.org/)を立ち上げ、2005年法人化した。現理事長。
2012年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了(社会デザイン学修士)。
【主な著書】
『親の介護で自滅しない選択』(日経ビジネス人文庫)、『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)、『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版』『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第2版』『子どもに迷惑をかけない・かけられない! 60代からの介護・お金・暮らし』(以上翔泳社)など多数。
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