■米国では3日、4日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。連邦準備制度理事会(FRB)は3月の会合から利上げを開始しましたが、5月は利上げ幅が0.5%になるとの市場予想も多く見られます。そして、5月の会合ではバランスシートの縮小開始が決定されるとの見方もあり、利上げ幅と合わせて注目です。また、25日にはこのFOMCの議事要旨も公表予定であり、会合での議論の中身も注目されます。
■FRBによる金融政策の正常化に向けた急速な動きは、歴史的な水準での物価上昇が大きな一因となっており、消費者物価指数(CPI)の動向にも注目が集まります。
■豪州では、21日に総選挙が予定されています。足元では、最大野党・労働党は与党・保守連合に対して支持率が上回っており、政権交代の可能性も指摘されます。一方で、豪州準備銀行は良好な労働環境や物価見通しを背景にタカ派的な姿勢を見せており、利上げなど金融政策の行方も注目されています。
■このほか、混乱が続くウクライナ情勢や、新型コロナウイルスの感染拡大に対するゼロコロナ政策によって一部で都市封鎖(ロックダウン)を行っている中国の経済情勢には、引き続き注意が必要です。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【2022年5月の注目イベント】FRBはバランスシート縮小を決定か、FOMCと物価動向に注目』を参照)。
(2022年4月22日)
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