国家公務員たちのワークライフバランスとは!?
『株式会社ワーク・ライフバランス』は「コロナ禍における政府・省庁の働き方に関する実態調査」を実施。コロナ感染拡大直後である2020年に3~5月までの働き方について、公務員480人を対象に行われました。
本調査によると、対象者全体の約4割にものぼる176人が、ひと月に「100時間」以上の時間外労働をしていると回答。この数字は「過労死レベル」と言われるものであり、決して見過ごすわけにはいかないものです。さらに、同じ質問に対して20人が「200時間~299時間」、5人が「300時間以上」、時間外労働をしていると答えています。
2019年4月、新たに改正労働基準法が施行されました。本改正により、民間企業では原則として、1ヵ月の時間外労働時間は45時間以内、特別条項適用の場合においても1ヵ月100時間未満、複数にわたる月平均は80時間以内と定められています。
実は、正確に言うと国家公務員は労働基準法の対象外になるのですが、人事院事務総局職員福祉局長の通知により、国家公務員の時間外労働は原則として45時間以内としっかり定められています。
国民のワークライフバランスやQOLを守るため、本労働基準法の改正決定や実用に尽力してくれた、中央省庁勤務の公務員たちのワークライフバランスは一体どこに置いて行かれたのでしょうか?