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「4/12~4/18のFX投資戦略」のポイント
[ポイント]
・先週は、米10年債利回りが2.7%まで上昇するなかで、米ドル/円もそれに連れて一時この間の米ドル高値125円に接近するなど上昇傾向が続いた。
・ただし、米10年債利回りは短期的にも中長期的にも「上がりすぎ」懸念がかなり強くなっている。約40年ぶりの本格的な米インフレ局面を迎えているなかで、米金利「上がりすぎ」がさらに続くか否かかが、米ドル/円の行方も左右しそう。
短中長期、いずれも「上がりすぎ」懸念が強い米金利
先週の米ドル/円はじりじりと上昇し、週末には125円に迫る動きとなりました。これは、日米10年債利回り差米ドル優位拡大の影響が大きかったようです(図表1参照)。
米10年債利回りは、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーの「タカ派」とされた発言などをきっかけに、週末には2.7%まで一段と上昇しました(図表2参照)。
気になるのは、米10年債利回りの「上がりすぎ」懸念が強くなってきたということです。たとえば、米10年債利回りの90日MA(移動平均線)かい離率は、先週末にはプラス40%以上に拡大しました(図表3参照)。
これは、短期的な「上がりすぎ」懸念がかなり強くなっていることを示しています。
ところで、米10年債利回りは、長期の移動平均線、たとえば5年MAが足元で1.8%程度なので、それも最近は大きく上回ってきました(図表4参照)。
少なくとも1990年以降で見る限り、5年MAを上回る米10年債利回りの動きは「行きすぎ」の可能性が強く、限定的なものにとどまってきました。とくに、米10年債利回りの5年MAかい離率は、足元ではプラス4割以上に拡大し、1990年以降では最大のプラスかい離率になっています(図表5参照)。