(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポートを転載したものです。

 

<今日のキーワード>

ロシアによるウクライナ侵攻によって、安全な生活や平和等への関心が高まっています。一方で、エネルギー価格の高騰や供給制約への懸念は、限りある資源の有効活用や再生可能エネルギーの普及加速のきっかけになる可能性を秘めています。時々刻々と進む地球温暖化により、既に私達の暮らしは脅かされています。これから先の未来、私達人類そして青く美しい地球を守るために、改めて「カーボンニュートラル」の重要性を考えてみます。

「カーボンニュートラル」で注目される様々な技術

■代表的な「カーボンニュートラル」の技術では、風力発電や太陽光発電等、化石燃料に頼らない再生可能エネルギーによる発電があります。また、発電以外で温室効果ガスの排出が懸念される自動車では、電気自動車(EV)や水素燃料電池車等の開発が注目されています。この他、CO2を回収・貯留する技術などもあります。

政府や企業は目標達成に向けた動きを加速

■昨春の気候変動サミットでは、主要国が2030年までの大幅な温室効果ガスの排出削減目標を表明しました。日米欧は2050年までの「カーボンニュートラル」達成を掲げており、これに伴って今後は企業での取り組みも一層進むと見られます。

 

■ロシアからの天然ガス等のエネルギー調達に頼る欧州では、ウクライナ情勢の緊迫化によりエネルギー価格高騰が懸念されています。これに対し、国際エネルギー機関(IEA)は、エネルギー調達先の変更や再生可能エネルギーの強化等の10項目により、欧州はロシアからの天然ガス輸入を3分の1ほど削減できると見ています。

 

(出所)各種資料等を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
主要国の温室効果ガス排出削減目標 (出所)各種資料等を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

「カーボンニュートラル」は暮らしを守るための課題

■気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、「カーボンニュートラル」が達成されなければ、最悪の場合、今世紀末には産業革命前より5度以上も世界平均気温が上昇すると試算されています。既に、熱波や山火事、海面上昇による水害等で我々の暮らしは脅かされています。「カーボンニュートラル」は、私達の暮らし、ひいては青く美しい地球を守るために、取り組まなければならない人類の課題と言えます。


 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『エネルギー価格高騰…危機の時にこそ考えたい地球環境や「カーボンニュートラル」』を参照)。

 

関連マーケットレポート

2022年2月3日 脱炭素の切り札か、安全で低コストな『小型原子炉』

2022年1月27日 次世代エネルギーの本命、再エネ由来の『グリーン水素』

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧