⽶国の「FRB」とはどのような機関ですか︖
FRBは“Federal Reserve Board”の略で、⽇本語では「連邦準備制度理事会」と呼ばれる、中央銀⾏に相当する⽶国の機関です。
⽶国では国⼟が広く、地域ごとの独⽴性が強く、集権的な中央銀⾏を作ることに対し抵抗も多かったため、FRS(連邦準備制度)という中央銀⾏制度のもと、複数の機関が中央銀⾏の役割を担っています。FRBはそのFRSの中核機関で、⾦融政策の決定などを行っています。
FRBは、議⻑と副議⻑を含め7名の理事から構成されています(2021年9⽉末時点で1名空席)。FRBの議⻑は他国における中央銀⾏の総裁に相当する役職であり、現在はパウエル議⻑が職務にあたっています。
FRBの理事は⾦融政策決定会合であるFOMC(連邦公開市場委員会)に全員出席し、会議での議決権を保有します。また、他にもニューヨーク地区連銀総裁、ニューヨーク以外の地区連銀から選ばれた4⼈の総裁も議決権を保有しており、計12名によって⾦融政策を決定します。
FOMCは通常、定期会合を年8回開き、メンバーの多数決によって⾦融政策を決定します。また、⾦融政策を通じて、「雇⽤の最⼤化」や「物価の安定」などの⽬標を達成することを使命として掲げています。
⾜元では、⽶国の量的⾦融緩和の縮⼩観測が⾼まっており、FRBによる今後のかじ取りが注⽬されます。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【新社会人の皆さん必見!】⽶国の「FRB」ってご存知ですか?経済ニュースに頻出します』を参照)。
(2021年10月29日)
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