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腕時計の売り方…時代はオークションより「買取査定」
自分が持っている腕時計を売るにはいくつかの選択肢がありますが、大きく分けると「腕時計専門店に買い取ってもらう」か、「自らが売り主となって販売する」の2つです。
『腕時計投資のすすめ』を書いた2015年時点では、腕時計専門店に持ち込むより、ネットオークションなどで自分で販売するほうが高く売れるケースが多かったのですが、この6年の間で事情がだいぶ変わってきました。
今は、ネットオークションの手数料を引いた手取り額よりも、お店の買取価格のほうが高いことが少なくありません。現段階ではお店で査定してもらうのが、最も楽で効率がよいと私は思います。
ただし、過去の販売実績がなかったり、相場が形成されていないようなマニアックモデルの場合は、その限りではありません。
お店の立場としては、あまりにもマニアックすぎる商品を買い取ってしまうと、いつ売れるのか見当がつきません。長期在庫になるリスク覚悟で買い取りますから、あまり高い金額を提示できないわけです。
そのような場合でも、お店で高く売る販売方法があります。それが委託販売です。現在は委託販売に積極的な腕時計専門店が増えてきました。
『腕時計投資のすすめ』を書いた頃は、委託販売を頼めるお店はあったものの、あまり積極的ではない雰囲気がありました。
委託販売の話を書こうと、私は自分のコレクションを1本、あるお店に持ち込み委託販売を頼んだのですが、その際に出された条件が「当店経由で正規オーバーホールしてからの販売」でした。
オーバーホールの代金である約10万円は私が払うわけです。腕時計に何の問題もないのに、売れるかどうかもわからない状態でオーバーホールに出すのは納得がいきませんでした。
今はそういった条件を提示されることもなく、気軽に委託という方法を選択できます。ただ、個人的には、委託販売は相場100万円以上の高額なモデルのほうが向いていると思います。
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