50代で考えたい。人生後半で輝く生き方と自分に合った仕事 (※写真はイメージです/PIXTA)

50代サラリーマンで「私に合った仕事」がいま就いている仕事と合致していて、仕事に満足している人は天職に就いているといえます。しかし、合致せず、むしろかけ離れている人はすでに「中年の危機」を迎えているかもしれません。そういう人はどうすればいいのでしょうか。久恒啓一氏が著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)で解説します。

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「5W2H」で自分に合った仕事がわかる

■WHO「関心」「能力」をチェックする

 

前回(第16回)、「自分に合った仕事」を見つけるためには、自らの「価値観」を導き出したあと、  「自分像」の確認が大切であり、自分像は「性格」「関心」「能力」の三つの側面から分析できると述べ、  性格分析の手法としてエニアグラムを紹介しました。

 

自分像の残る二つの側面のうち「関心」は、年齢や環境とともに変化する場合が多いのですが、現在の最大の関心事を思いつくままにあげていき、そのなかから、最も関心のあることを三つぐらいに絞って、「自分像シート」(図1)の関心の欄に、書き出してみましょう。

 

「能力」については、「ビジネスコミュニケーション能力診断チャート」(図2)を使って、自分の基礎能力を定量的に測ります。

 

ビジネスに必要なコミュニケーション能力は「理解力」「企画力」「伝達力」であると述べましたが、これに「行動力」と「意欲・態度」を加え、5つの要素で構成したのが「ビジネスコミュニケーション能力診断チャート」です。

 

「ビジネスコミュニケーション能力診断シート」(図3)の各質問に答え、5つの要素のそれぞれの平均得点を診断チャートにプロットしていくと、どの能力が強いのか弱いのか、全体のバランスはどうかが可視化されます。

 

その結果を参考にしながら、自分の能力・技術の中で自信のあることを、「自分像シート」(図1)の能力の欄に書き出してみましょう。

 

【図1】「自分像シート」5W2Hで仕事を選ぶ

 

■「WHY」自分の「価値観」を確認する

 

「価値観」は「人生テーマ」の土台であり、「私に合った仕事」について、なぜ、それが自分に合っているのか、なぜ、その仕事を選ぶのかという、理由を示しています。

 

したがって、「価値観」は適職ゾーンを絞り込むうえで重要な要素となります。ここで、自分が生きるうえで大切にしたいものを確認して、図1「自分像シート」の価値観の欄に書き出してみましょう。

 

【図2】 ビジネスコミュニケーション能力診断チャート

 

■「WHEN」どんな「時代」が来るかを考える

 

政府の政策動向に注意を払い、新聞やニュースなどのマスメディアの情報を常にチェックし、ネットを駆使しながら、これからの「時代」を表すキーワードをピックアップします。

 

また、自分の仕事の周辺で頻繁に出てくる言葉や用語に注目すると、業界の流れや方向性も見えてきます。

 

一般的な「時代」の変化の方向性を示すキーワードの候補をあげてみましょう。

 

「アジアの時代」「大中華圏」「SDGs(持続可能な開発目標)」「地球の気候変動」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「人生100年時代」「少子高齢化」「地域再生」「デジタル民主主義」、また「ポストコロナ」「ウィズコロナ」も時代の転換を示す言葉になるでしょう。

 

「自分像」の「関心」の対象によって、ピックアップされるキーワードも変わってくるでしょう。これからどんな時代になるか、「自分像シート」(図1)の時代の欄に、キーワードも含めて自分の考えを書いてみましょう。

 

【図3】 ビジネスコミュニケーション能力診断シート

 

多摩大学 名誉教授
宮城大学 名誉教授
 

1950年、大分県中津市生まれ。九州大学法学部卒業。

1973年、日本航空に入社。広報課長、経営企画担当次長などを歴任した。一方、社外の「知的生産の技術」研究会で活動を重ね、図解コミュニケーションの理論と技術を開発し、1990年に初の単著『コミュニケーションのための図解の技術』(日本実業出版社)を刊行した。

1997年、早期退職し、新設の県立宮城大学教授(事業構想学部)に就任。学生部長、キャリア開発室長、大学院研究科長、総合情報センター長、学長補佐などを歴任。また、国土交通省や経済産業省の環境政策、人材育成の研究会委員、宮城県の行政改革、長期総合計画、農業など27の委員会委員長、委員を務めるなど地域活性化に貢献した。

2008年、多摩大学経営情報学部教授に就任。2012年、経営情報学部長、2015年、副学長、2019年、多摩大学特任教授、多摩大学総合研究所所長を歴任し、2021年より現職。

NPO法人知的生産の技術研究会理事長。「日本人のアタマの革命(図解)とココロの革命(人物研究)」をライフワークとする。両分野の著書は100冊以上、『久恒啓一図解コミュニケーション全集』全10巻(日本地域社会研究所)を刊行中。

久恒啓一図解WEB:http://www.hisatune.net/
図解塾:https://note.com/metakit/m/mf7154ea1785b

著者紹介

連載50歳からの人生戦略は「図」で考える

※本連載は、久恒啓一氏の著書『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。

50歳からの人生戦略は「図」で考える

50歳からの人生戦略は「図」で考える

久恒 啓一

プレジデント社

「人生鳥瞰図」で仕事も人生もうまくいく! 大人のためのキャリアデザインの教科書。 私は日本人の「アタマの革命(図解)」と「ココロの革命(遅咲きの人物伝)」の二つをライフワークとしている──。 こう語るのは、…

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