(阪神・淡路大震災の様子/PIXTA)

「違和感を禁じ得ないものばかり。」被災地の情報解析サービスを展開する、株式会社Spectee代表取締役・村上建治郎氏は、東日本大地震時のボランティア活動の実態を赤裸々に明かしています。自らも阪神・淡路大震災の被災者であった同氏が、「いちボランティア」として見たものとは。

メディアが映す光景は「たまたま中継車が入った場所」

■メディアの情報は現場を反映していなかった

 

メディアから発信される情報と実際の現地で得られる情報には大きな乖離がある。東京のテレビで見られる情報と現場の状況はまったく違う。

 

東松島市で私はそのことを強く実感した。特にテレビという媒体は、事実の一面をセンセーショナルに切り取って映すことには長けているが、カメラが行ったその場、その瞬間の情報しかとらえられない。「現場の様子」というが、それはたった一カ所の事実に過ぎない。

 

しかし、番組でその場所、その瞬間が象徴的に取り扱われてしまうと、あたかもそれが全体の情勢であるかのように誤解されてしまうのである。被害が大きかった石巻市は、代表的な被災地であったため、さっそく人が集まり、テレビの中継が入り、多くの人が集まった。それをテレビは「全国からこんなにボランティアが来ています」と中継した。

 

それによって、東北全体で同じようにボランティアが集まっているかのような錯覚を視聴者に与えてしまっていたのである。しかし、東北全体がそうだったわけではない。人が足りていないところは、当時、いくらでもあった。

 

テレビという媒体には、「たまたま中継車が入った場所の状態が映るだけ」という縛りがどうしてもつきまとうことを私は痛感した。これでは本当の災害の状況を把握し、的確な対処をすることができない。報道機関が被災地の力になりたいと思っても、効果的に役割を果たせていないのだ。

 

 

村上 建治郎

株式会社Spectee 代表取締役 CEO

※本連載は、村上建治郎氏の著書『AI防災革命 災害列島・日本から生まれたAIベンチャーの軌跡』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

AI防災革命 災害列島・日本から生まれたAIベンチャーの軌跡

AI防災革命 災害列島・日本から生まれたAIベンチャーの軌跡

村上 建治郎

幻冬舎MC

激甚化する自然災害をAIで救い、災害状況を即時に可視化して予測する。AIベンチャーが描く未来の防災 2011年の東日本大震災から、早いもので10年が経過している。 災害大国である日本は、今も予報技術の開発や防災設備の…

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