年金で介護費用を賄いたい人を待ち受ける、「恐ろしい事態」

相沢 光一
年金で介護費用を賄いたい人を待ち受ける、「恐ろしい事態」
(※画像はイメージです/PIXTA)

介護のシーンでは「お金」が必ずといっていいほど問題になります。多くの場合、年金で賄おうと考えますが…。 ※本連載は相沢光一著『介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ』(河出書房新社)より一部を抜粋、再編集したものです。

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預金口座の管理を息子に任せたら借金返済に

■お金の管理、介護費用の支払いは?

 

介護では、お金の面でも頭を悩ますことが多くなります。親しいケアマネに聞いたところ、介護費用は、利用者の年金から支払うケースがほとんどのようです。いま、要介護になっている世代は十分な額の年金をもらっている人が多く、1割負担の介護費用なら問題なく賄えます。

 

生命保険文化センターの調査によれば、1か月の平均介護費用は7万8000円。食費や光熱費などの日常生活にかかる費用を加えれば10万円を超えますが、それでも年金で収まるはずです。利用者本人も、自分のことに使うのですから、年金から支払うことは了承してくれるでしょう。介護サービスを受けなければならなくなった親は気落ちしており、お金の話はしにくいものですが、ここは「介護費用は年金から出させてもらうから」といっておくべきです。

 

介護が始まる前に行なわれるサービス担当者会議では、サービスを提供する事業者が集まり、契約書を交わしますが、自己負担金は親の口座から引き落とす手続きをしてください。自己負担金は事業者がサービスに来るたびに現金で支払うかたちも取れますが、ケアに追われている状況で支払うお金の用意に神経を使うよりも、自動引き落としのほうがいいのです。

 

介護サービス以外でも出費はあります。紙オムツも1か月分になれば、かなりの金額になりますし、見守りサービスや機器を利用するのにもお金がかかる。要介護になっている人はたいてい持病がありますから、医療費も必要です。

 

ところが、その費用を自由に引き出せるわけではありません。要介護になったからといって、お金の管理を介護する人に任せる、つまり預金通帳やキャッシュカードを渡す人はほとんどいないのです。

 

けっきょく、人は預貯金を自分以外の人の自由にさせたくないのでしょう。たとえ親子であっても、そこまで信用できないのかもしれません。

 

これも、ケアマネに聞いた話ですが、介護が始まったのを機にキャッシュカードを介護者である娘に渡したところ、その娘は自分のために散財を始めてしまったとか、口座の管理を息子に任せたら、借金返済に充てられてしまったといったケースはざらにあるということです。

 

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