自己居住が目的なら誰でも「駅近」を購入するが・・・
A. 駅から近い場所
B. 駅から離れた場所
投資に適しているのは、どちらにあるマンションでしょうか?
当然、駅から近いマンションのほうが空室リスクが低く、投資に適しています。これは、ご自身が入居するマンションを探すときのことを考えればわかりやすいでしょう。
自分が入居するとしたら、駅から近いマンションと駅から離れたマンションのどちらを選びますか? 駅近くの雑然とした場所より、駅から離れて落ち着いたところのほうがいいという方も、もちろんいらっしゃいます。しかし一般的にいって、駅から遠いところにあるマンションより、近いマンションのほうが入居者の需要は高くなります。
駅からの距離で分かれ目になるのは「徒歩10分」。不動産物件で移動に必要な時間を計算する場合、80メートルを徒歩1分とします。徒歩10分は800メートルです。
しかし、この800メートルという物理的な距離より、「駅から歩いて10分かからない」と「駅から歩いて10分以上かかる」という違いが、入居者の心理にとって大きい問題です。実際に、徒歩8分の物件と徒歩13分の物件では、入居者の集まりやすさに大きな差が出てきます。投資用マンションは、駅から徒歩10分以内の「駅近」が基本です。
駅から近いマンションを選ぶのは当たり前と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。自分が入居するマンションを探すときは、駅からの距離を考慮する。しかし、投資用マンションを選ぶときには、不動産会社から勧められると駅から遠い物件でも購入してしまう。こういった方が少なくありません。
駅近でも「周辺環境」が悪ければ投資には適さない
一般的に、築年数は浅いほど入居者が入りやすくなります。特に新築は、入居者の印象が違います。自分の前にその場所に住んだ人がいない、まっさらの状態から住み始めるのは、入居者に特別な感情をもたらします。これがたとえ築1年でも、自分の前に住んだ人がいる部屋だとそのような意識にはなりません。
ただ、築年数は絶対的な基準ではありません。築年数が経っていても魅力的な物件はありますし、築浅でも入居者が入りにくい物件もあります。それより重要なのが立地です。
いくら駅から近い新築物件でも、周辺環境が悪ければ入居者は敬遠します。またショッピング施設、公共施設、金融機関、公園などが徒歩圏内にないと、生活に不便です。女性が夜でも駅から安心して歩いて帰れる。さまざまな施設にアクセスしやすい。
投資用マンションを選ぶときは、築年数よりもこうした立地条件を重視してください。