(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

8月のアジア・オセアニアリート市場は概ね上昇

■2021年8月のアジア・オセアニアのリート市場は概ね上昇しました。現地通貨ベースでみたアジア・パシフィック・リート指数(除く日本)のリターンは前月末比+2.6%、香港は▲2.6%、シンガポールは▲2.1%、オーストラリアは+6.4%でした。

 

■円ベースでみたアジア・パシフィック・リート指数(除く日本)のリターンは前月末比+2.6%、香港は▲2.6%、シンガポールは▲1.4%、オーストラリアは+5.9%となり、為替効果はまちまちでした。

 

(注)データは2020年1月1日~2021年9月8日。 S&P先進国REIT指数の各国・地域REIT指数(配当込)、現地通貨ベース。2020年1月1日を100として指数化。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
各国・地域のリート指数の推移 (注)データは2020年1月1日~2021年9月8日。S&P先進国REIT指数の各国・地域REIT指数(配当込)、現地通貨ベース。2020年1月1日を100として指数化。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

中国の規制強化が重し

■香港リート市場は、中国国内における新型コロナウイルスの感染拡大や、中国当局による規制強化に対する懸念から下落しました。

 

■シンガポールリート市場は、政府のロードマップに沿って経済は着実に正常化しつつあるものの、中国政府による規制強化への懸念から中国関連銘柄を中心に下落しました。

 

■オーストラリアリート市場は、堅調な決算や、金利が低水準で推移したことから上昇しました。

経済正常化期待から堅調な推移へ

■香港リート市場は、内需の回復とともに底堅い推移を想定します。政府は個人消費をサポートするため、8月から一人当たり5千香港ドルの電子商品券の配布を開始しました。クーポン効果もあり一部のレストランでは行列がみられるなど、外出機会が増加傾向にあります。また、ワクチン接種も進展しており、今後は中国との越境再開協議も進むと期待されます。

 

■シンガポールリート市場は、経済正常化に向けた進展を背景に堅調に推移すると予想します。ワクチン接種が進み、入国規制も緩和され始めています。政府は今後更なる社会活動や渡航の再開を予定しています。

 

■オーストラリアリート市場は、良好なファンダメンタルズのもとで、中期的には底堅い推移を予想します。これまで大幅に上昇してきた反動から目先は上値が重い展開も見込まれますが、企業業績は堅調に推移しており、今後も良好な国内景気を背景に業績の伸びに沿った上昇を予想します。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『アジア・オセアニアリート市場は概ね上昇』を参照)。

 

(2021年9月10日)

 

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2021年8月17日 中国経済はやや減速も安定した成長

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