(※写真はイメージです/PIXTA)

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は、まだ終息の目途が立ちません。しかし、くにうみAI証券株式会社(元IS証券株式会社)の髙橋文行氏によると、厳しい時期だからこそ、再び海外へ自由に渡航できるようになるアフターコロナを見据え、「外貨投資」で準備をするのも一手だといいます。詳しく見ていきます。

2021年、ドルは他の通貨に対して強い動きを示す

日本国内では「超低金利」が長期間継続している半面、海外の主要国では金融政策にも変化の兆候が表れている。非伝統的な量的緩和(QE)策から正常化へ向けた回帰の動きだ。

 

折しも、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和策の段階的な縮小(=テーパリング)を議論し始めているなか、基軸通貨である「ドル」の動向に関心が集まっている。このような状況下で外貨投資を行う場合、どの外貨を選ぶかは、世界経済や金融市場の見通しにも左右されるだろう。

 

複数の主要通貨に対するドルの為替相場を指数化した「ドル指数」は、今年に入って緩やかな上昇傾向となっている。同指数は、ドルの総合的な価値を表し、上昇すればドルは他通貨に対して強く、下落すれば弱いことを示す。インベスティング・ドットコムによると、ドル指数先物は終値で2021年8月19日に93.57と2020年11月2日(94.13)以来の高水準を付けた。

 

なお、2021年9月8日時点(日本時間)でのドル・円相場は1ドル=110円前後で推移しており、年初の103円台から比べると、「円安・ドル高基調」が続いている。

 

(出所:インベスティング・ドットコム のデータを基にくにうみ A I 証券が作成)
(出所:インベスティング・ドットコム のデータを基に、くにうみAI証券が作成)

 

今後、海外の景気回復を背景に「インフレ進行」「金利上昇」「資源価格上昇」などを見込むのか。それとも逆に、海外景気悪化を背景に「デフレ進行」「金利低下」「資源価格低下」などを見込むのかが、通貨を選ぶ上で鍵になるだろう。

 

また、「先進国通貨」か「高金利通貨」、「資源国・新興国通貨」かでも、選び方が変わってくるはずだ。

 

FRBの金融政策の行方と金融市場への影響を予測することは、専門家でも難しい。しかし、いずれは訪れるはずの「アフターコロナの世界」を満喫するためにも、今から怠りなく海外旅行の計画を立て、同時に、外貨の準備をしてみるのもチャンスかもしれない。

 

髙橋 文行

池田 祐美 

くにうみAI証券株式会社

オルタナティブ・インベストメントプロダクト部

 

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※本記事は、「くにうみAI証券株式会社」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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