待合室で季節を感じられる9月の花:コスモス

病気になったとき、具合が悪いときに訪れる病院。そこに飾ってあるお花に、心を癒される人も多いでしょう。待合室という空間を彩る花は、どのように選べば良いのでしょうか。2005年にサロンを開業して以来、約20年間フラワーアレンジメントの指導や運営コンサルティングに携わっているフラワーサロンGENNY代表、三宅かおり氏が、9月にふさわしい花について解説します。

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9月におすすめなのはコスモス

だんだんと日が短くなり、秋を感じられる日が増える9月。今月の花として選んだのはコスモスです。

 

コスモス
コスモス

 

この時期になると、日本中どこにいても、道ばたや草原で見られるのがコスモス。9月が旬のお花です。ちなみに9月14日はコスモスの日でもあります。

 

昔ながらの日本の風景を思い出させてくれるようなコスモスは、病院という場所に季節感を吹き込んでくれます。

 

コスモスの茎は細く、一見弱そうに見えます。ですが実は、風が吹いても台風で倒されても、茎の途中から根を出し、また花をつけるほどに強いお花なのです。だからこそ日本中に広まり、秋の風物詩のひとつとなれたのでしょう。

 

病気などでネガティブな気持ちになっている人に、強く生きる力を与えたい。待合室にコスモスを飾ることで、そんなメッセージも込められます。

 

コスモスの和名は「秋桜」です。秋に咲き、花びらが桜を連想させることから名づけられました。この名前を聞くと日本発祥のようですが、原産国はメキシコ。日本には明治時代に入ってきたと言われています。

コスモスに癒される理由

 

コスモスが人を癒してくれる大きな理由のひとつは、ピンクや白などの優しい色です。この色が、待合室に来た人の心をホッと落ち着かせ、温かくしてくれます。

 

また茎が細く華奢で、風に揺れるように咲く姿もコスモスの特徴の一つ。ピリピリと張りつめた雰囲気になりやすい待合室に飾ることで、柔らかな印象を与えられます。

コスモスの基本的な生け方

 

花器の中に吸水性のスポンジ(オアシス)を入れ、そこにコスモスを挿していきます。花の周りの葉だけを残し、茎の下の部分の葉は切り取ってそのまま生けるだけでも可愛らしく仕上がります。

 

葉っぱが多く残りすぎると、ごちゃごちゃとして煩いイメージになってしまうので、バランスを見ながら取り除きましょう。

 

コスモスを生けるときは、自然の中に生息しているように見せるのがポイントです。コスモス畑の風景をイメージしながら生けると、お花が生き生きとします。

 

あまりお花同士をひとまとめにせず、一輪一輪の空間を取ると、草原の中で風にそよいでいるような空気感を演出できます。

 

茎のラインや動きを見せるためにも、茎の長さを変えて高低差をつけてあげるのがおすすめです。

 

コスモスのアレンジを楽しんだあと、少しお花の元気がなくなってきたら、今度は一輪挿しで楽しみましょう。

 

透明なガラスの花器やコップ・瓶などに水を入れて、一輪で挿すだけでも可憐で十分に楽しめます。

コスモスと相性の良い植物

1:チョコレートコスモス

チョコレートコスモス
チョコレートコスモス

 

1つ目はチョコレートコスモスというお花です。黒紫色で、ほんのりとチョコレートのような香りがすることから、この名前がついています。ですが実際はそれほど香りが強くないので、待合室に飾っても問題ありません。

 

コスモスよりも色が濃いので、アクセントとして深みを出すのにピッタリです。
 

2:スカビオサ

スカビオサ
スカビオサ

 

2つ目はスカビオサ。丸くてコロンとした花が可愛らしい植物です。

 

このお花は、花の色も風に揺らぐような茎のラインもコスモスと似ているため、相性が抜群。少しだけ濃い色を入れることで、コスモスの柔らかな色を強調してくれます。

 

3:アスチルベ

アスチルベ
アスチルベ

 

3つ目はアスチルベという植物です。アレンジをするときに下の部分がグリーンだけだと、少し単調になります。そこにパステルプルーで透け感のあるアスチルベをアクセントとして入れると、立体感や奥行きがでます。華やかさも加わり、見ていてより楽しく仕上げられます。

 

アスチルベは品種改良が進み色の種類が豊富です。自然な趣きが副花材としても使いやすいお花です。

 

4:テマリシモツケ

テマリシモツケ
テマリシモツケ

 

コスモスは茎が細いため、足元のスポンジ(オアシス)が見えてしまいます。それを隠すために使いやすいのが、テマリシモツケです。テマリシモツケで足元を飾ると、まるで自然の中でお花が咲いているようにアレンジができます。

 

葉っぱの形もコスモスとはまったく違い曲線的なので、柔らかな印象にもなります。

「水あげが悪くなったら湯あげを」コスモスのお手入れ

コスモスを生けるときには、余計な葉は手で取り除いてください。お花を挿している吸水性のスポンジは一日で乾いてしまうため、毎日水を足してあげましょう。コップなどでスポンジに水をかける感じで大丈夫です。

 

茎の部分が傷んできたら、少しずつハサミで斜めにカットします。斜めにカットすることで水をたくさん吸い上げられるようになります。カットするときは水の中がベストです。

 

水の吸い上げが悪いと花首が垂れてきてしまうので、そんなときは湯あげをしてあげましょう。

 

湯あげとは、新聞紙でお花全体を包み、茎の部分を1、2センチだけ熱湯に数十秒浸けることを言います。その後たくさんの水につけることで、水あげがよくなります。

コスモスを使った簡単アレンジ

 

1:秋色のバスケットに吸水性のスポンジを入れます。スポンジはバスケットの大きさに合わせてカットしてください。

 

2:次にコスモス、チョコレートコスモス、アスチルベ、テマリシモツケを用意します。使う花器(バスケット)から少し花首が出るくらいに茎を切りそろえます。

 

3:最後にスポンジにそれぞれの植物を挿していきます。「庭からちょっと摘んできた」というイメージで飾るとカジュアルで親しみやすい印象になります。

懐かしさと親しみを感じさせてくれるコスモス

コスモスの花を見ると「秋が来たなぁ」と感じる人も多いのではないでしょうか。それぐらいコスモスは、日本人にとって親しみやすく懐かしさを感じさせてくれるお花です。

 

あまり自由に外出もできず、自然の中で咲き誇るお花を見ることも叶わないご時世です。待合室にコスモスを飾ることで、患者さんに秋を感じてもらえると嬉しく思います。

 

 

 

三宅 かおり

Flower salon GENNY代表

G.Eternity代表

 

Flower salon GENNY代表 G.Eternity代表

学生時代よりフローリスト及びインストラクターとなるべくフラワーアレンジメントを学ぶ。

NFD日本フラワーデザイナー1級の資格を生かして、大手フラワースクールにて講師として2年間レッスン指導。主にNFD資格取得を目指す方のアレンジメントレッスン、資格取得向けの指導に力を入れる。

2005年サロン開業以来現在に至るまでの約20年間、フラワーレッスンを指導。責任者として複数校の統括・運営に従事しており、業績の管理、メンバーの育成をしている。

2005年1月より サロン ラ・フラグランツァ lafragraza 開業
 フラワーアレンジメント指導。

2015年より PRE.SEED デザイナー就任。
 PRE.SEEDカリキュラムの指導、フラワーアレンジメント指導

2019年2月 K’S GIFTED株式会社 設立
 事業内容:花の仕入れ、デザイン及び販売、各種スクールの運営及びコンサルティング、ECによる物品の販売等

著者紹介

連載待合室に飾りたい「患者を癒す」四季の花

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