凛とした佇まいで待合室を上品に見せる7月の花:カラー

病気になったとき、具合が悪いときに訪れる病院。そこに飾ってあるお花に、心を癒される人も多いでしょう。待合室という空間を彩る花は、どのように選べば良いのでしょうか。2005年にサロンを開業して以来、約20年間フラワーアレンジメントの指導や運営コンサルティングに携わっているフラワーサロンGENNY代表、三宅かおり氏が、7月にふさわしい花について解説します。

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7月におすすめなのはカラー

7月に入り、いよいよ夏がやってきました。今回7月の花として選んだお花は、カラーです。

 

 

その見た目は涼やかで、暑い夏にぴったり。さまざまな色があるのですが、病院の待合室に合う色としては白やピンクがおすすめです。小児科など、もっと明るいイメージにしたいのであれば、黄色という選択肢もあります。

 

実は花びらに見えるところは、仏炎苞(ぶつえんほう)と言って、萼(がく)が変形したものなんです。これはカラーの大きな特徴です。

 

甘い香りがするものもありますが、一般的に強い香りがする花ではありません。人によっては強い香りで気分が悪くなってしまうこともあります。待合室に飾るのなら、香りが立ちすぎない花を選ぶのも一つのポイントだと思います。

 

またカラーの持つ花言葉は清浄です。これも病院という場所にピッタリです。

カラーに癒される理由

 

カラーが人を癒す一番の理由は、そのすっきりとした見た目です。ここまで伸びやかなお花は他になく、余計な邪念を振り払ってくれるというような感覚さえも覚えます。

カラーの基本的な生け方

カラーは茎が真っすぐなので、そのまま花器に挿すだけで爽やかな印象になります。

 

花が大きいため、こぢんまりと生けるのはもったいないです。家の食卓などではなく、待合室のようにある程度の広さがある場所に飾るとその存在感が一層際だち、高級感も出ます。

 

また、花器によってお花の見え方も随分と変わるので、花器選びも大切です。

 

カラーの場合、茎の美しさが引き立つように、透明感のあるガラスの花器に飾ることをおすすめします。今回は丸い花器を使用しましたが、四角(長方形)の花器も生けやすくて美しいです。

カラーと相性の良い植物

そんなカラーと一緒に生けるのにおすすめの植物を紹介します。

 

1:スカビオサ

 

1つ目はスカビオサというお花です。花びらが小さくて、可愛らしさをプラスすることができます。凛としたカラーだけだとすっきりした印象になりすぎるため、ふわっとしていて丸みのあるスカビオサを入れることで優しさがでます。

 

2:リキュウソウ

 

2つ目はリキュウソウ。ツル科の植物で、飾るお花に流れを出したいときに使います。きりっとしたカラーに対して、対照的に柔らかな曲線を出せるリキュウソウを加えることによって、全体的にまとまりがでます。

 

3:フロックス

 

3つ目はフロックスというお花です。全体的にグリーンをもう少し足したいときに使うと、色のまとまりがでます。

「花瓶の水は少なめに」カラーのお手入れ方法

夏の暑い時期は正しいお手入れをしないと、花がすぐに傷んでしまいます。

 

茎が腐りやすいので、花瓶の水は少なめにしてください。茎が2~3㎝浸かるくらい水が入っていれば十分です。

 

花を長くもたせるために重要なのは、水をこまめに変えること。水に浸かっている部分はどうしても傷みやすいので、茎の先が傷んできたら少しカットしてください。

 

また、水に葉っぱが浸かっていると傷みやすくなるので、葉っぱも取り除いてください。

 

花瓶の水は時間が経つと菌が繁殖して、水が茶色くなったり臭いがでてきたりします。ですから、水は毎日交換するのがベストです。またはスーパーなどでも手に入る延命剤を水に入れることで、水を腐りにくくすることができます。

カラーを使った簡単アレンジ

 

1:まずスカビオサ、リキュウソウ、フロックスの束ねるところより下の葉はあらかじめ取り除いておきます。ハサミでカットすれば大丈夫です。

 

2:お花の準備ができたら、カラーに少し高低差をつけて束ねます。手に持った状態で、バランスを見ながらカラーとその他の植物を順番に入れていきます。このときに、リキュウソウなどの流れも出し、手の中でできあがった形にします。

 

 

3:輪ゴム・麻紐・防水テープなどを使い、すべてのお花を束ねて止めます。お花が傷まない程度にきつめに束ねてください。最後に結束部をリボンで巻き花器に挿して完成です。

花が傷みやすい夏の時期にはアーティシャルフラワーも

 

7月8月など暑い時期には、生花は大変傷みやすいので、アーティシャルフラワーも推奨します。アーティシャルフラワーは生花をリアルに再現した生花さながらの高級造花です。ほこりさえ取り除けば半永久的に使えるというメリットもあります。

 

夏の暑い時期だけアーティシャルフラワーを使うなども、選択肢の一つです。

 

ただ、生花はやはり生きているので、間近にあると元気をもらうことができます。お手入れの大変さはもちろんあります。それでも待合室という場所に生花を飾るのは、とても意味のあることだと思います。病院に来た患者さんが、待合室の花を見て少しでも癒されてくれたらと願っています。

 

 

 

 

三宅 かおり

Flower salon GENNY代表

G.Eternity代表

 

Flower salon GENNY代表 G.Eternity代表

学生時代よりフローリスト及びインストラクターとなるべくフラワーアレンジメントを学ぶ。

NFD日本フラワーデザイナー1級の資格を生かして、大手フラワースクールにて講師として2年間レッスン指導。主にNFD資格取得を目指す方のアレンジメントレッスン、資格取得向けの指導に力を入れる。

2005年サロン開業以来現在に至るまでの約20年間、フラワーレッスンを指導。責任者として複数校の統括・運営に従事しており、業績の管理、メンバーの育成をしている。

2005年1月より サロン ラ・フラグランツァ lafragraza 開業
 フラワーアレンジメント指導。

2015年より PRE.SEED デザイナー就任。
 PRE.SEEDカリキュラムの指導、フラワーアレンジメント指導

2019年2月 K’S GIFTED株式会社 設立
 事業内容:花の仕入れ、デザイン及び販売、各種スクールの運営及びコンサルティング、ECによる物品の販売等

著者紹介

連載待合室に飾りたい「患者を癒す」四季の花

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