学費値上げと試験日程で志願者減の東京女子医大
逆に、学費の値上げの影響を色濃くにじませるのが東京女子医科大学だ。同大の2021年度の志願者数は募集人員75人に対して945人。2020年度に比べ445人減で、対前年度比では68と、私立大31校のなかで最も大きな落ち込みとなった。
同大は2021年度の学費を約1200万円値上げしたことで6年間の総額が私立大学の中で最も高額の4621万円となっている。ここまで高額になると入試動向に全く関係ないと言い切れるか、疑問である。
ここで「私立大の志願者数を左右する最大の要因は、試験日程」という宮辺氏の言葉に従って、東京女子医科大学の入試日の1月28日に目を向ける。この日は難易度が拮抗する3校の受験日が重なっているのがわかる。
受験生が1月28日の受験校を選ぶ際に、学費の値上げは東京女子医科大学にとって不利に働いてしまったと考えられそうだ。
大熊 文子
フリーライター
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