予備校講師、医師になる。「私に負けないようにね!」生徒と挑んだ医大受験 (※写真はイメージです/PIXTA)

最近ではドラマ『ドラゴン桜』の第2シリーズが放送されるなど、受験をテーマにした作品も増えている。主には、遥か高いレベルの学校への進学を目指す学生の葛藤を描く内容となるが、実世界では受験をするのは学生だけとは限らない。医師の朽木律子氏は、教師をしながら医大受験を経験したひとりだ。緻密な戦略を立てながらも、ときに楽観的思考を発揮させて挑んだ波乱の受験ストーリーを語ってもらった。

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高校教師から予備校講師へ、年収は1年で倍以上に

高校の英語教師をしていたところまでが、親の敷いたレールだった。

 

多くの仕事をこなしている教師も、さぼって外に煙草を吸いに行く教師も、年功序列で同賃金。校門で、登校してくる女子のスカート膝下10cmを物差しで測る。バカバカしい。

 

男子トイレの個室上のレールを人差し指で撫でて煙草を発見する仕事。バカバカしい。

 

4年間ですっかり消耗して、予備校講師に転身した。

 

予備校では英語だけ教えていればよかった。私が教えた生徒の模擬試験の点数がぐんぐん上がる。その度に私の時給がどんどん上がる。派手な格好をする→生徒が喜ぶ→人気講師になる→また時給が上がる。

 

高校教師だったときの年収400万円は、予備校講師1年目で900万円になった。

 

これ天職だわー、ヤバすぎるわー。カリスマ講師は時給10万円らしいけど、すぐそのレベルまで行けそう!と喜んでいたら新聞に出ていた「少子化問題」。逆のヤバさが襲来した。「大学全入時代へ」。ひー!

こいつらが合格するなら、私の方が受かるわ…

予備校講師2年目、次は何の仕事につけばいいんだ……、と悩みながら新入生を迎えた。
受け持ったクラスは、「国公立医大クラス」「阪大クラス」「高三特進クラス」。

 

時給もかなり上がっていたので、週休3日にしてのんびり暮らすつもりだった。2年目はかなり優秀な生徒(と言っても浪人しているわけだけど)を教えられるのも楽しみだった。

 

1回目の「国公立医大クラス」の授業で、いくつかの英語構文を説明し始めると、やたらと静まりかえっていて、振り返ると生徒たちの瞳孔が開いていた。

 

え…国公立医大クラスなのに…? このレベルの問題で固まっている…?

 

構文のレベルを落として、ゆっくり説明し始めると、ようやく生徒はノートを取り始めた。 

 

こいつらが医学部に受かるんだ……1年後に。

 

だったら私の方が受かるはず……! こいつらが合格するんだったら、私の方が確実に受かるわ……。

 

5月から週休3日を利用して受験勉強を始めることにした。生徒にも言った。

 

「私も一緒に医学部受験するから、私に負けないようにね」

社会人受験の有利な部分を活かす

10年ぶりの大学受験。私はまず国公立医大に的を絞った。文学部と同じ学費で医学部に行けるなんてコスパ最高! 6年間で数千万円必要な私立医大は選択肢には入れていない。まずはセンター試験で高得点を取ること。少人数だけ募集している、個性的な後期受験に的を絞ること。最北端から最南端まで国公立であればそれでよい。日本の大学受験に必要なのは膨大な勉強時間ではなく、精確な戦略である。

 

センター試験では英語、国語、社会、はほぼ勉強せずにすんだ。英語はもちろん、国語は18歳の若造よりも常識がある分、すらすら解ける。古典は趣味で短歌を作っていたので受験頻出単語を確認する程度。社会は倫理を選んだので、これも一般常識レベルで解ける。社会人受験の有利な部分である。

 

問題は数学と理科。これは高校卒業後10年間ですっぽり頭から抜け落ちていたので、かなり時間をかけて高校3年間分を思い出す必要があった。仕事をしながら週3日の休みを利用して勉強を始めた。宅浪というやつである。

 

数学と理科の参考書は、猿でも分かるマンガ混じりの簡単なものとセンター試験用の赤本、それぞれ1冊ずつ、合計4冊。これで準備は整った。

 

 

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京都府出身、東京都在住。地方国立大学卒業後、高校の英語教諭となる。
その後、予備校講師へ転職し、その傍ら英語の参考書を執筆。
勤務しながら8ヶ月の自宅学習で、地方公立医大に合格。
現在は美容皮膚科医として勤務しながら化粧品事業を開始し、
中国へ向けて輸出を開始。
インドネシア人の夫の協力で、バリ島にいくつかコテージを建て、
別荘貸出しによる固定収入を得る。
これからはハラール化粧品を開始し、バリ島へ移住する計画を立てている。

著者紹介

連載予備校講師、医師になる。

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