投資家から集めた資金は「SPC」に貸し出される
セレクトファンドの募集は2015年7月13日午後12時から開始しました。募集条件は次の通りです。
①募集総額 6505万円
②運用利回り(年利)7%
③投資可能金額 7万円以上
④募集成立条件 7万円以上の投資申し込みで成立
セレクトファンドの募集期間を13日間に設定したところ、わずか10分の間で、募集した金額を全て集め終えることができました。
その資金は、神奈川県横浜エリアの商業施設、具体的には横浜市に位置した駅直結の商業ビル(鑑定評価額は約40億円)を保有するSPC(特別目的会社)のメザニンローンの一部として融資実行されました。
[図表1]スキーム概要図
定期預金の「280倍以上」のリターンが得られる!?
では、このセレクトファンド(LCレンディング不動産ファンドシリーズの商品名)に投資した人たちは、最終的にどれだけの利益を得ることができたのでしょうか。同額のおカネを定期預金で運用した場合と比べながら、確認してみましょう。
まず、最低投資金額である7万円を銀行定期に預けた場合、現状の利率では税引き前の収益が9円になります。そこからさらに税金(源泉税)が2円引かれるので、税引き後の収益はわずか7円しかありません。
一方、セレクトファンドに投資した場合には、税引き前収益は2470円になります。そこから税金が500円引かれるので、税引き後の収益は1970円です。定期預金で運用した場合と比べて、得られるリターンの額に何と280倍以上もの差が生じています。
参考までに、10万円以上の金額を預けた場合に得られる収益についても示しておきましょう(いずれも税引後の収益。銀行定期は1年定期で利率を0.01248%と想定)。
[図表2]10万円以上の金額を預けた場合に得られる収益
このように銀行に1年間、500万円を定期で預けていても、得られる利益は496円に過ぎません。しかし、その間、もしセレクトファンドに投資していれば14万円を超えるキャッシュを得ることができたわけです。