チャートが使われるのは株式投資の世界だけではない
テクニカル分析に使われているチャートが、実際どのようなものなのかを簡単にみてみましょう。
チャートは価格の方向を分析したり、売買タイミングを計ったり、将来価格を予想するためのツールですが、このテクニカルチャートが使われている分野は株式投資の世界だけではありません。
例えば、最近取引をする人が急激に増えているFX取引や、金、原油などのコモディティー(商品)取引の世界でも使われており、値動きがある金融商品のほとんどにチャートが使われているといっても過言ではないでしょう。
値動きのある金融商品の「売買タイミング」を計るツール
下記図表1、2が実際のチャートです。図表1がドル円のチャートで、図表2が金のチャートになります。
[図表1]ドル/円の月足チャート(単位:円)
為替のチャートでは、上方向が円安、下方向が円高を示しており、2007年6月に124円台をつけたあと下落基調に転換したことがわかります。また下落基調に転換後、2011年10月には75円台をつける場面がありました。
一方、金は2015年8月24日に1170ドル台に届かず下落していますが、こうした価格の推移を確認するためにチャートは必須のツールといえるのです。
[図表2]ニューヨーク金先物取引の日足チャート(1トロイオンス)(単位:ドル)