アフガンで凶弾に斃れた中村哲医師の笑顔…65万人の命を救う (※写真はイメージです/PIXTA)

2019年12月4日、日本人医師中村哲氏が、アフガニスタンで武装勢力に襲撃され死亡しました。中村医師は脳神経内科の医師ですが、アフガニスタンでは、医師としての活動以上に大きな功績があります。それは用水路の建設です。中村医師が建設した用水路で、実に65万人ものアフガニスタン人が救われたと言われています。中村哲医師の功績を追ってみました。

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医療活動よりも「水」

中村哲医師は、パキスタンやアフガニスタンで医療活動に従事していました。特にアフガニスタンでは、毎日のように繰り返される対テロ戦争のさなかに、医療活動を続けていました。1991年にパキスタンに派遣された中村医師は、パキスタンの国境近くにある、アフガニスタンのダラエヌール地区に診療所を建てて、現地の人々の治療にあたりました。

 

しかし、治療しても治療しても、患者は増えるばかりです。その原因がどこにあるのか、中村医師が考えた結果、彼がたどりついた結論は「水」だったのです。中村医師は、アフガニスタンの人々に、安心して飲める水を提供するために、井戸掘りを始めました。中村医師は医療活動のかたわら、実に1600本もの井戸を掘りました。

 

こうして中村医師の尽力により、干ばつが続くアフガニスタンの大地に、緑が蘇ってきたのです。当時のアフガニスタンは難民であふれ、1万人~2万人規模の難民キャンプがあちこちにありました。多くの難民の健康を維持するには、清潔な水が大量に必要となります。だから中村医師は医療よりも、水の確保が最優先と考えたのです。しかし、せっかく掘った井戸も、干ばつのために水位が下がり、再度掘り直す必要が出てきました。ここに、さらに追い打ちをかける事態が起こります。

 

井戸を掘り続けると、地下水が枯渇すると懸念したアフガニスタン政府が、井戸掘りを禁止したのです。そこで中村医師は、井戸にかわって水を確保する手段として、2003年に用水路の建設に着手しました。題して、「緑の大地計画」と呼ばれる用水路建設計画は、実に壮大なものでした。アフガニスタンの東部を流れるクナール川から、全長13キロの用水路を引こうというのです。クナール川は、ヒンズークッシュ山脈の雪解け水が大量に流れる大河で、用水路を建設することにより、毎秒6トンもの水を取り込むことができます。この水により、干ばつで干上がった大地を潤そうという計画なのです。

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