ヘリ/PIXTA

「大空を自由に飛び回ることができたら、どんなに開放的だろう…」。そんな夢をかなえてくれるのが、ヘリコプターの運転免許。この免許を取得して、鳥のように羽ばたいてみてはいかがでしょうか。

「ヘリコプターを運転したい」…費用はどれくらい?

信号待ちもせず、目的地まで早くたどり着ける大空の旅。若いころには、一度くらいパイロットになってみたいという夢を持ったことはありませんか?

 

でも、飛行機を飛ばすとなれば、広大な滑走路が必要になります。その点、ヘリコプターはある程度の広さがあれば、場外離着陸場所として使うことができるのです(国土交通大臣の許可は必要です)。

 

たとえば、別荘地に場外離着陸場所を確保できたら、ヘリポートを持つことが可能になってくる、というわけです。もちろん、空港や飛行場への離着陸もできます。渋滞知らずの交通手段を大空に求めることは、セレブリティな考え方なのかもしれません。

 

ヘリコプターの免許には、自動車と同じでいくつかの種類があります。タクシーやバスの運転手同様、商業的に利用するものもありますが、今回は自家用車のように乗れる免許について紹介しましょう。

 

まず、ヘリコプターを飛ばすためには技能面での自家用操縦士(回転翼航空機)という資格が必要になります。普通自動車第一種免許に相当するものです。運賃を取って人を乗せるなど商用的な飛行は認められていませんが、会社で購入して移動や視察、福利厚生などに使うことは許可されています。

 

この免許では、航空会社などに就職することはできないものの、普通自動車同様、個人の趣味としてフライトをすることができるようになります。機長としてフライトできる魅力的な免許なのです。

 

そのほか、第2種航空身体検査と航空特殊無線技士が必要になります。第2種航空身体検査とは、指定医療施設にて受診するのですが、年1回更新が必要となる視力検査のようなもの。必要とされる視力は各眼裸眼または矯正で0.7以上となっています。航空特殊無線技士は、ヘリコプターを飛ばす際に必要となる通信の資格です。

 

もっとも気になるのは費用面でしょう。いわゆる自家用ヘリコプター免許に該当する自家用操縦士(回転翼航空機)の資格ですが、おおよそ600万円~700万円程度の費用が必要になります。この費用のなかで、訓練飛行時間をクリアする必要があるのです。

 

日本では総飛行時間が40時間以上と定められています。その内訳は、単独飛行、野外飛行、同乗教育飛行の3つに分けられており、それぞれ単独飛行10時間以上、野外飛行5時間以上、同乗教育飛行20時間以上が義務となります。これに加えて、オートローテーション着陸が最低でも1回必要。これだけの実技訓練が最低でも必要とされています。

 

当然、学科も必要項目にあり、試験をクリアする必要があります。学科試験は実地試験受験までにクリアしなければなりません。

 

空を飛ぶわけですので、訓練さえ受ければ簡単に免許がとれるというものではないのです。また、自家用と事業用で免許を大別しましたが、実際にはエンジンの種類によって3種類に分けられています。詳しくは、専門施設にてご確認ください。

時速200kmで駆け抜ける「優雅な空の旅」

いざ免許を取得してヘリコプターを飛ばすことになると、次に気になるのはそのスピードでしょう。機種にもよりますが、時速200~300km程度で飛行するのがヘリコプター。東京~名古屋間であれば1時間半程度、大阪でも2時間半程度といったところ。飛行距離も500~600kmほどですので、自家用新幹線を手に入れたようなイメージかもしれません。

 

大空を光のように駆け抜けることができるヘリコプターですが、つぎに気になるのは機体の値段と保管場所。自宅や別荘地に保管場所が確保できない場合には、どこかのヘリポートで保管することになります。都心で保管することは難しいのですが、関東近県でもそういう場所はいくつかあり、おおよそ数十万円~の金額がかかってきます。また、機体自体の値段も幅はありますが自家用機で利用するものの場合、3,500万~2億円程度と考えておいてよさそうです。

 

今回は大空を飛ぶヘリコプターの免許について、その概要を紹介しました。何かに投資をして資産を増やすだけではなく、自信の幅を広げたスキルアップの参考にされてはいかがでしょうか。
 

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