テーパリングと株価の動きを検証

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

FRBは資産買入れ縮小の議論を本格化へ

■米連邦準備制度理事会(FRB)は金融緩和政策として、一ヵ月あたり800億ドルの国債と400億ドルの住宅ローン担保証券の買入れを行っています。

 

■パウエル議長は6月17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「資産買入れ縮小(テーパリング)の議論を開始するか議論した」と、慎重な言い回しながら近い将来の資産買入れ縮小を示唆しました。

 

(注)米金融政策の局面はFRBのスタンスから弊社にて判断。データは2007年1月1日~2021年6月25日。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
S&P500と米金融政策の局面 (注)米金融政策の局面はFRBのスタンスから弊社にて判断。データは2007年1月1日~2021年6月25日。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

過去の資産買入れ縮小局面では株価は上昇

■2007年8月以降のFRBの金融政策を「利下げ、量的緩和、維持、資産買入れ縮小、利上げ、バランスシート縮小」の6つに分けると、量的緩和局面で最も株価が上昇しています。

 

■しかし、資産買入れ縮小局面でも株価は上昇を続けています。前回の資産買入れ縮小局面である2013年5月から2014年10月まで米国株は24%上昇しました。一ヵ月あたりの平均上昇率は1.3%で、過去の量的緩和局面の2.4%には届かないものの、緩やかな株価上昇が続きました。

 

(注)平均月間騰落率は各期間の日次騰落率を月次換算したもの。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
S&P500の局面ごとの騰落率 (注)平均月間騰落率は各期間の日次騰落率を月次換算したもの。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

FRBが資産買入れ縮小でも株価の上昇基調は継続へ

■FRBは資産買入れ縮小に向けた議論を今後本格化させる見込みです。ただ、パウエル議長は「資産買入れ縮小の際は前もってその計画を知らせる」と述べており、市場との対話を慎重に行う姿勢を示しています。こうしたことから、弊社では過去の資産買入れ縮小局面と同様に、これまでほどのペースではないものの、今後も景気や業績の回復に伴って株価の上昇基調は続くと見ています。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『テーパリングと株価の動きを検証』を参照)。

 

(2021年6月29日)

 

関連マーケットレポート

2021年6月25日 7大投資テーマから考えるポートフォリオ戦略

2021年6月11日 最強の資産形成戦略を考える

 

投資情報グループは、運用や調査経験豊富なプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの情報発信を行っています。幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、年間で約800本の金融市場・経済レポートの発行の他、YouTube等の動画、Twitterでの情報発信を行っています。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧