2021年半ばにおける経済・市場の展望、長期投資の着眼点 (※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、グループ全体で約246兆円(2020年12月末現在)の資産を運用している世界有数の独立系資産運用会社であるキャピタル・グループが提供するレポートの一部を転載したものです。

インデックスファンドより高いリターンを狙う!
「アクティブファンド特集」を見る

世界各地で景気が急回復:主要国経済が活気を取り戻す

2020年11月に新型コロナウイルスのワクチンの有効性が示され、世界がウイルスによるロックダウンから解放される道筋が明確になりました。パンデミックの暗雲は去り、人々は日常生活を取り戻すことを心待ちにしています。ただし、多くの国々では新型ウイルスの感染拡大が未だに続いているため、克服すべき障害がまだ多く残っていることは確かです。

 

しかし、今後の展開としてIMF (国際通貨基金) は、年後半から2022年にかけてワクチン接種が進展し、行動制限が解除されるにつれ、主要国経済は堅調に成長すると予想しています。

 

実際、IMFは世界の成長率予測を大幅に上方修正しました。なかでも、政府による数兆米ドルもの景気対策や消費の繰延需要に後押しされる米国の2021年の成長率は6.4%に引き上げられました。これは1月時点の成長率予想 (3.1%) の2倍以上の水準で、米国の個人所得が今年3月に過去最高の前月比21.1%増と大幅に伸びたことを受けたものです。

 

景気回復のカギを握っていたのは、経済活動が停止していた期間に十分な経済対策があったかどうかです。ワクチン接種が進展すれば、新型ウイルスの収束が早まるため、成長率は市場予想をさらに上回る可能性があります。

 

2021年と2022年はIMF予測。 出所:IMF 「世界経済見通し 2021年4月」、キャピタル・グループ
2021年と2022年はIMF予測。
出所:IMF 「世界経済見通し 2021年4月」、キャピタル・グループ

インフレの高進は一時的となる公算大

繰延需要と前例のない景気対策に後押しされ世界経済が回復するなか、インフレ懸念が高まっています。しかし、労働市場の回復は道半ばであり、ワクチン接種ペースが鈍化していることを踏まえると、懸念は行き過ぎの可能性があります。

 

一部原材料や消費財の価格は上昇していますが、全般的な物価上昇の兆候は短期的なもので、持続的かつ長期的なインフレ圧力にはならないとみられます。

 

ECB (欧州中央銀行) は2021年6月の理事会で金融政策の据え置きを発表しました。英国でも景気回復ペースの見通しが一層明確になるまでは政策金利は維持されるとみられます。日本では、インフレ率が目標の2%にほど遠いため、日銀は当面、緩和的なスタンスを維持する見通しです。

 

歴史的に見て、原材料価格の急騰は、米国の長期的なインフレの一般的な指標であるコアCPI (食品とエネルギー価格を除く) にはあまり影響を及ぼしません。

 

景気対策によって需要が喚起される一方、供給は新型ウイルスの影響で制約を受けているため、米国では今後数ヵ月でインフレ率が上昇するとみられます。これは米国経済が新たな均衡を見出そうとするプロセスです。景気対策が縮小され、経済活動が全面的に再開されれば、インフレ率は年2%程度のパンデミック前の水準に戻る見通しです。

 

2021年4月末現在。米コアインフレ率は消費者物価指数 (食料、エネルギーを除く) 。原材料価格指数はCRB原材料価格指数 (構成銘柄は黄麻布、銅スクラップ、コットン、皮革、鉛スクラップ、プリント布、ロジン、ゴム、鉄スクラップ、獣脂、すず、ウール、亜鉛) 。 景気後退期はNBER (全米経済研究所) の定義に基づく。 出所:米国労働省労働統計局、NBER、キャピタル・グループ
2021年4月末現在。米コアインフレ率は消費者物価指数 (食料、エネルギーを除く) 。原材料価格指数はCRB原材料価格指数 (構成銘柄は黄麻布、銅スクラップ、コットン、皮革、鉛スクラップ、プリント布、ロジン、ゴム、鉄スクラップ、獣脂、すず、ウール、亜鉛) 。景気後退期はNBER (全米経済研究所) の定義に基づく。
出所:米国労働省労働統計局、NBER、キャピタル・グループ

 

\PR/ 年間延べ2000人以上が視聴!
カメハメハ倶楽部
「資産運用」セミナー

キャピタル・グループは1931年、米国ロサンゼルスに設立された世界有数の独立系資産運用会社で、創業以来90年にわたって資産運用事業のみを行っています。グループ全体で約246兆円、そのうち米国籍ファンドで約211兆円の資産を運用しており、米国籍アクティブ・ファンドの純資産残高では運用会社別ランキングで1位となっています。お客様の長期的な利益を優先するために上場はせず、社員を株主とする株式非公開企業という形態を採用しています。
※2020年12月末現在

●キャピタル・インターナショナル株式会社
capitalgroup.co.jp

著者紹介

連載キャピタル・グループ「マーケットレポート」

【当資料の記載内容について】
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。

また記載されている運用実績およびデータ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済および市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことをご了承ください。

当資料に記載されている個別銘柄等への言及は、情報提供を目的として例示したものであり、 特定の有価証券や業種、国等を推奨しようとするものではありません。また、当資料に記載されている運用・調査に関わる人員は、必ずしもキャピタル・インターナショナル株式会社の所属ではありませんが、キャピタル・グループ傘下の関係会社に所属しております。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧