合格の決め手になったのは「自己実現」?
「あなたは高校時代にどのように生活していたのか。結果ではなく、何に必死に取り組んでいたのか」ということなのです。県大会で何位かではなく、どれだけ一所懸命に取り組んできたかなのです。にもかかわらず、面接指導の先生たちは、そこを全く聞かない。
なぜか。たぶん、時間がかかるし、自分に自信がない。判断も難しいからでしょう。小論文添削の先生と同じです。「てにをは」を直しているに過ぎないのです。赤ペン先生もそうでしょう? 些末(さまつ)な「てにをは」レベルのことを直すだけでお金を取っています。実際問題、それでは何の役にも立ちません。
面接も小論文も、その子と真剣に向き合わなくては、本当の添削などできるはずもありません。特に医学部の論文に関していえば、多くの場合、その子の発想を根こそぎ変えないといい点など取れないのです。それこそ甘ったれた根性そのものを変えないとダメなのです。
小論文もさることながら、面接には知識だけでなく、人間性がにじみ出るものです。実際にそのような指導を行って、国立大学の医学部に何回か合格させた経験があります。あるエピソードを紹介します。
面接試験から帰ってきたある女生徒が私に話してくれたのですが、面接試験の最後に試験官が、その女生徒に対してこのように言ったそうです。
「何十年も面接官をしてきたけれど、高校生が『自己実現』という言葉を使ったのは初めてだよ」
私はそれを聞いて、「よっしゃ、もらった」と思いました。実際、「自己実現」ということを徹底的に教え込んでいたのです。その女生徒は受験の3カ月前に私のところに来て「実は精神科医になりたいのです」と言うのです。
理由を聞くと、「友達から相談を受けるのが好きで、相手が喜んでくれるのがうれしいから」と答えました。「そうか、だからか。だったら、もし友達に相談されないようになったとしたら、どう感じる?」と聞きました。すると、「んー、つまらない」と答えるのです。「だろうな、それじゃあダメだ。その程度の気持ちが受験の動機なのか? 情けないやつだ。なんでそんなに浅く考えているのだ」と私は怒りました。
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