弁護士として伝えたい…「相続トラブルに巻き込まれやすい人」5つの特徴 (※写真はイメージです/PIXTA)

相続で揉める原因にはパターンがあり、事前に把握して早めの対策をすることが大切です。今回は、相続トラブルが起きやすい5つのパターンと解決策について見ていきます。※本連載は、海老原佐江子氏の著書『家族に迷惑をかけたくないあなたが認知症になる前に準備しておきたいこと』(WAVE出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

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「相続トラブル」が起きやすい5つのパターン

今回は、とくに相続トラブルが起きやすいパターンについて見ていきたいと思います。

 

①離婚・再婚して別れた配偶者との間に子どもがいる人

離婚・再婚した人が亡くなった場合、現在の配偶者は相続人になりますが、以前の配偶者はもう他人ですから、相続人にはなりません。しかし、前の配偶者との間の子どもは、今の配偶者との間の子どもと同様、相続人になります。

 

離婚・再婚歴のある人が遺言を残さずに亡くなってしまうと、相続人が自分たちで遺産分割の話し合いをしなくてはなりません。とくに今の家族と前の家族との間に交流がないと、今の家族はよく知らない人に財産を取られるような気持ちになってしまい、話し合いがこじれるかもしれません。

 

離婚・再婚歴がある人は、遺留分を考慮したうえで遺言書を作成しておくことです。

 

②子どもがいない夫婦

子どもがいない夫婦のどちらかが亡くなったら、亡くなった人の親または兄弟姉妹も相続人になります。すると、残された配偶者は、亡くなった配偶者の親から遺産の3分の1を請求されたり、配偶者の兄弟姉妹またはその子ども(甥・姪)から遺産の4分の1を請求されたりします。

 

とくに、自宅以外にめぼしい遺産がなかったり、残された配偶者が故人の財産に依存して生活していたりすると、大変なことになります。

 

このような事態を防ぐために、子どもがいない夫婦は遺言書を作成しましょう。とくに相続人が故人の配偶者と兄弟姉妹の場合は、兄弟姉妹には遺留分がないので、財産をすべて配偶者に相続させる遺言を残すことで配偶者が兄弟姉妹や甥・姪から請求される心配がなくなります。

 

③内縁関係にある夫婦

法律上の婚姻関係になく、いわゆる事実婚の配偶者(内縁の妻、夫)は相続人にはなりません。そのため、生前、夫婦同然に暮らしていても、故人の財産はすべて子、親、または兄弟姉妹の手に渡ることになります。

 

このような場合も、内縁配偶者に財産を遺贈する旨の遺言を残しておけば、自分が亡くなったあとの内縁配偶者の生活を支えることができます。

 

④事業を営んでいて、子どもの一人に事業を継がせたい人

会社を経営していて、子どものうち一人に事業を継がせたい人も、遺言書を書くべきです。なぜなら、相続によって、事業を継がせたい子ども以外の相続人に会社の株式や事業用不動産が分散してしまうと、会社の経営がうまくいかなくなってしまうからです。

 

そうならないように、遺留分を考慮したうえで、事業を継がせたい子どもに会社の株式や事業用不動産を相続させる必要があります。

 

⑤一人残った親も亡くなり、子どもだけになった場合

実は、親のどちらかが亡くなっても、もう片方の親が残っている間であれば、子どもたちどうしがもめることはあまりありません。子どもたちは団結して、残された親を助けようとする傾向があるからです。また、残された親が子どもたちに睨みをきかせているから争いが起こらない、ということもあるでしょう。

 

しかし、残った親も亡くなり、子どもたちだけになったときはもめることが圧倒的に多いのです。亡くなった親からすれば、自分の相続をきっかけに子どもたちの関係が壊れることほど悲しいことはありません。

 

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城南かがやき法律事務所
弁護士・終活カウンセラー1級

京都大学文学部卒業。横浜市役所に入庁したのち、弁護士を目指すため東京大学法科大学院入学・修了。都内法律事務所にて実務経験を積み、特別区初の任期付弁護士として葛飾区役所に入庁し、自治体が関わるさまざまな法的問題に取り組む。

父親を看取った経験を機に、終活カウンセラー(一般社団法人終活カウンセラー協会)の資格を取得。現在は東京都大田区の城南かがやき法律事務所において、終活・相続問題を含む多様な相談に応じている。

著者紹介

連載認知症になる前に行う「終活対策」

家族に迷惑をかけたくないあなたが認知症になる前に準備しておきたいこと

家族に迷惑をかけたくないあなたが認知症になる前に準備しておきたいこと

海老原 佐江子

WAVE出版

2025年には高齢者の約5人に1人がなるといわれるとおり、誰にでもリスクがある認知症。認知症になると、「預金が引き出せなくなる」「遺言を残せなくなる」「介護施設の入居契約ができなくなる」等、社会生活で大きな制限が出て…

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