(※写真はイメージです/PIXTA)

相続の際に、家族が故人の相続財産を把握できないと、相続税を正確に計算できなかったり、税務署から思わぬ指摘を受けたりすることがあります。そこで今回は、故人の財産を調べる方法と事前の対策について解説します。※本連載は、海老原佐江子氏の著書『家族に迷惑をかけたくないあなたが認知症になる前に準備しておきたいこと』(WAVE出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

スマホなどのデータ「デジタル遺品」はどうなるのか?

もし自分が死んでしまったら、SNSなどインターネット上の自分のアカウントや、パソコン、スマホの中のデータはどうなるのでしょうか。

 

残したい・伝えたい情報が気付かれないまま破棄されてしまったり、反対に内緒にしたい情報が家族に見つかったりしてしまうかもしれません。放置されたSNSやブログのコメント欄が荒らされたり、乗っ取られて悪用されたりする恐れもあります。

 

パソコンやスマホのデータ処分やインターネット上の各種サービスの削除・解約などに関する要望は、家族にわかるようにエンディングノートに記載しておきましょう。家族がいない場合は「死後事務委任契約」を締結して処理を依頼することもできます。

 

インターネット上のサービスには、あらかじめ自分で亡くなったあとの設定ができるものもあります。例えば、グーグルのアカウントは、一定期間利用がないと自動的に削除するように設定できます。フェイスブックは、管理人を設定しておくと新規投稿、コメントができない「追悼アカウント」に変更して残すことができます。

 

スマホに大量の写真データを収蔵している人も多いことでしょう。データを整理する遺族の手間を減らしたいのであれば、普段から似たような写真はその都度削除し、ベストショットだけを残すことを習慣にするようにしましょう。

 

海老原 佐江子

城南かがやき法律事務所 弁護士

 

 

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家族に迷惑をかけたくないあなたが認知症になる前に準備しておきたいこと

家族に迷惑をかけたくないあなたが認知症になる前に準備しておきたいこと

海老原 佐江子

WAVE出版

2025年には高齢者の約5人に1人がなるといわれるとおり、誰にでもリスクがある認知症。認知症になると、「預金が引き出せなくなる」「遺言を残せなくなる」「介護施設の入居契約ができなくなる」等、社会生活で大きな制限が出て…

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