エンジェル投資家(これから事業を始めようとする起業家に対して出資を行う個人投資家)の坂元康宏氏は、「日本の会社員はあと10年で滅びる」と主張しており、起業の重要性について説いています。今回は著者の実体験をもとに、会社員と副業の関係について見ていきましょう。

「すぐに会社を辞める」必要はないけれど…

社会を知るため人脈を得るために、いったん会社に就職するのもいいでしょう。ですが、自分でビジネスをやってみたいという夢がある人は、独立する夢を捨てないでください。そして夢を夢で終わらせず、実現に向けて具体的な歩みを進めてください。

 

「やりたいことがあるのなら、すぐに会社を辞めなさい!」などと、無責任なことは言いません。起業には緻密な準備とシミュレーションが必要です。安定した売上・利益が得られるまでにはそれなりの年月を要するでしょう。

 

いきなり脱サラして事業を始めても、その間の生活費はどうするのか!? 最初は副業として小さく始め、これならいける(両立できない)となった時点で独立することをお勧めします。

給与収入があったからこそ生活費の心配をせずに済んだ

著者もかつてそのようにしてビジネスパートナーとともに会社を立ち上げました。当時、私はとあるオーナー企業でサラリーマンをしていましたが、経営が軌道に乗るまで退職せず、二足の草鞋を履くつもりでいました。

 

当時勤めている会社に副業規定があったかどうか定かではないのですが「やっていいですか?」と聞けばダメだと言われるのはおおよそ見当がついたので、内緒にしていました。

 

同僚にも内緒で…(画像はイメージです/PIXTA)
同僚にも内緒で…(画像はイメージです/PIXTA)

 

最初に手掛けたのは、韓国ベンチャー企業への融資を仲介するビジネスでした。私が韓国で案件を見つけてきて、ビジネスパートナーが国内で投資家を探します。報酬は私とビジネスパートナーで折半です。

 

サラリーマンの定収入があったからこそ、生活費の心配をせずに済みました。経営というのは計画通りにいかないもので、たびたび運転資金が足りなくなります。その度に貯金やボーナスをつぎ込むのですが、それができたのも会社を辞めないでいたからです。当時は私もエンジェル投資なるものがどういうものかを知りませんでしたし、

 

2011年に国内でそんなことをやっていた人がいたかどうかもわかりません。退職して後がない状況でやっていたら、と思うと恐ろしくなります。

 

コツコツと事業を続けながら、顧客を増やしていきました。案件を1つ成功させるごとに顧客が増え、いろんな経験をしながら”経営のコツ”を掴んでいきました。

頻繁な「韓国渡航」を事実を隠しきれず、とうとう…

金曜日に退社したらすぐに羽田空港から韓国へ飛び、現地で案件調査や打ち合わせや契約の諸々をこなし、月曜の朝イチに帰国して、その足で出社です。そんな生活を2年近く続けました。

 

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    坂元 康宏

    幻冬舎メディアコンサルティング

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