「一攫千金」を夢見て「ハイリスクな投資」はしない
〇:ハイリスク、ハイリターン商品には、手を出さない
「一攫千金」とは誰にとっても魅力的な言葉ですね。これまで、お金の専門家としてさまざまなケースを見てきましたが、いわゆる「一攫千金」「ここだけのおいしい話」「楽して稼げる」というキーワードが真実となったことは一度もありません。
つまり、「うまい話」はないということです。残念ながら、投資の世界には初心者にとって危険な「うまい話」が山ほど転がっています。その代表的な例がFXや暗号資産(仮想通貨)です。
◆初心者にはおすすめできないハイリスクな投資
・FX(外国為替証拠金取引)
・先物取引
・外貨預金・不動産取引
・暗号資産(仮想通貨)
・個別株
投資商品とは、「たくさん儲かるものは、たくさん損をする可能性が高い。少し儲かるものは損をしても少しですむ」ということです。ですから、上記のような投資を選ぶなら、たくさん損をしてもいいという覚悟を決めることです。すなわち、大金を失っても大丈夫という余裕のある人しかチャレンジしてはいけません。
大金持ちならいざ知らず、働いて大切に貯めたお金を、失ってもいいと言い切れる人は、いないのではないでしょうか?
定年後も働いて収入を得て、「長生き対策」をする
〇:人生100年時代。長く働くことが最高の自己投資
最近は「早期リタイア」や「FIRE(早期リタイアして自由に暮らすこと)」という言葉をよく耳にします。お金を貯めて仕事をやめ、退職後は好きなことをやりながらのんびり過ごしたい、そんな願望を持つ方も多いのではないでしょうか?
人生100年時代と言われて寿命も延びる一方、老後の頼りである年金は年々減少、いずれほとんどもらえなくなるのでは?といった悲観的な見方すらありますね。
寿命が延びるということは老後期間が長くなるわけで、その老後資金を準備しなければならないのです。そこで、筆者は、早期リタイアならぬ、「年を取ってもマイペースで働き続け、収入を確保する生き方」を提案しています。
幸い、定年が延び、65歳、70歳まで働き続けることも可能となっています。会社をやめた後、収入は下がってもパートタイムで働くこともできます。
結局、働き続けて収入を確保することが、最高の自己投資なのです。できるだけ長く収入を得続けることが、年金減少への対抗手段となります。
そのためには、心身ともに健康でいる必要があります。心身をすり減らしてモーレツに働く時代から、心身をいたわりながら長くゆるやかに働く時代になりつつあるのかもしれませんね。
横山 光昭
株式会社マイエフピー代表取締役
家計再生コンサルタント
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