「老後資金作り」は、何歳になってからでもできる
〇:老後は長い!何歳になっても投資できる
「60歳間近なので、もう今から投資をしても間に合わないだろうと思って、貯金以外、何もやっていません」という相談を受け、驚いたことがあります。「老後」がゴールではありません。老後は資金を取り崩すだけの生活ではないのです。
老後資金作りは、老後生活が始まってからも同時進行で進めてください。つまり、まだ働いて収入のある方はその収入の一部を、年金がある方はその年金の一部を投資しつづけましょう。老後資金を使いながらも、残りを運用することで少しでも増やすことができるのです。
例を挙げましょう。老後資金2000万円を準備したAさん。65歳で会社を退職し、年金受給を開始しました。受給額は妻と合わせて22万円。ひと月分の生活費は27万円で、年金で足りない分は貯金から5万円ずつ引き出しています。この2000万円の貯金のうち、生活費の1年分は、何かあったときのためにすぐに引き出せる預貯金としておきましょう。
ひと月約27万円とすると1年分の生活費として324万円分は貯金しておいてください。残りの1676万円は、運用してOKです。ただし、リスクは低めにしたいので投資信託のインデックスファンドの積立投資としてください。年利3%で運用できるとしたら、毎月7万円分を積み立てれば20年で1676万円が2298万円にもなるのです。
実際は、投資したり売却して生活費としたりを繰り返すので成果は変わるでしょうが、老後になっても、投資は心強い味方となってくれるのです。
貯金だけでなく、「低リスクの投資信託」も活用する
〇:貯金だけでなく低リスクの投資で資産を作る
「貯める袋(失業や災害・病気などで収入が途絶えたとしても持ちこたえるための生活防衛資金)」で1年分以上の生活防衛資金を準備することができたら、次のステップとして「増やす袋」へ移行しましょう。ここに入るお金は貯金として持っていてもいいのですが、投資で運用するのがおすすめです。
というのも、銀行預金のままでは年利0.01%以下、100万円を10年間預けても利息はわずか797円です。
一方、低リスクの投資信託で、少なくとも3%の利回りで運用できれば、10年間で100万円の利息は約30万円。いずれも税引き前利益ですが、これは大きな違いですね。
10年後、20年後、あるいは老後資金を準備するために投資を始めるのもいいでしょう。
基本的には「使う袋(手取り収入1.5ヵ月分)」「貯める袋(6ヵ月分〜1年分以上)」ができ、「増やす袋」に取りかかるときに投資を始めるのが良いのですが、長期間行うことで結果が出る投資信託の積立投資のことを知っていると、「早く投資を始めないと時間がもったいない」と思うこともあるでしょう。
その場合、「使う」「貯める」の貯金ができていなくとも、投資を始めてもOKです。もちろん貯金をメインに進めるのですが、その一部を投資します。投資を始めると、お金や家計への興味が強くなり、家計全体に良い影響が出ることもあります。
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