子どもの「おこづかいの額」は各家庭でルールを決める
〇:「よそはよそ、うちはうち」のわが家ルールで
子どもが小学校中〜高学年くらいになると、おこづかいをもらうことが増えてきます。月1回決まった金額をもらう「定額制」であったり、お手伝い1回10円等の「報酬制」であったり。
考え方はそれぞれですが、筆者は「定額制」のほうが良いと考えています。決まった金額の中でやりくりをする、ということを覚えるからです。おこづかい帳をつけさせることもおすすめです。
おこづかいは、お金の使い方を学ぶ絶好のチャンスにもなります。時間をかけて貯金しておもちゃを買ったり、使うたびに残高を把握したり、ほしいものに優先順位をつけたり。子どものうちからできていれば、大人になって苦労することはありません。
◆おこづかいの平均はいくら?
・小学生:(高学年)1085円
・中学生:2536円
・高校生:5114円
※金融広報中央委員会(知るぽると)子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度より
上記はあくまで目安ですから、必ずしも平均額を渡す必要はありません。よその家に影響されることなく、各ご家庭独自のルールでOKです。金額を低く抑えて、おもちゃはおこづかいで買う代わりに書籍や漫画は親が援助してあげる、などメリハリをつけてもいいですね。
子どもの前でも積極的に「お金の話」をする
〇:家計をオープンにすることも、マネー教育
日本人の金銭感覚からすると、「子どもの前でお金の話はしたくない」という人が多いのですが、大きなメリットがあるので、ぜひ子どもと一緒にお金について話し合ってみてください。
筆者の家では、私と妻、小学生の息子から社会人の娘を含む6人の子どもが参加し、総勢8名で月に一度、お金の使い道を話し合うマネー会議を開いています。
会議の進め方は、①その月の収入の発表、②支出の発表、③貯蓄額の発表、④各自ほしいものをプレゼンなどとなります。
親だから、稼ぎ手だから、という理由で私や妻が一方的に物を言うことはなく、誰もがざっくばらんに意見を言い合える会議です。水道光熱費、教育費、住居費など、どの項目にいくらかかっているかも発表します。
ほしいものがある人は、価格と買いたい理由を家族の前でプレゼンテーション。親も子も対等の立場ですから、私もプレゼンします。以前、仕事で使うパソコンが古くなったので新しいものに買い替えたいとプレゼンしましたが、「まだ使えるでしょ」と却下されたことも。
マネー会議は子どものマネー教育に最適です。子どもは家の経済状況を知り、お金は家族みんなのものであり、自分だけのために使うことはできないことを実感します。
ほしいものをプレゼンするために、真剣に理由を考えたり、人を説得できるよう考えを深めるチャンスでもあります。お金を使う当事者感覚を養うために、ぜひ試してみてください。
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